フレームワーク思考とは何か?

 

あなたは働いていて時代の変化を感じることはありますか?

 

特に、あなたが現場で管理者として働いているとき、
あなたに求められているモノが変化してきていると感じることはありますか?

 

 

私たちが働いている医療・介護の分野では、
一昔前までは、管理者は現場のマネジメントを行い、
チームを組織して求められる成果を出すことができれば、それなりに評価されていました。

 

しかし、時代は変わりました。

 

社会情勢の変化に伴い、医療・介護の分野で働く私たちが一人一人に、
『あなたはどれだけの付加価値を組織に対して生み出すことが出来るのか?』
が問われるようになってきたのです。

 

具体的に『付加価値』という言葉が現場で使われなくても、
『どうすれば、より地域に貢献できるサービスを構築できるだろう?』、
『今度、行う事業所の夏祭りに患者・利用者だけでなく家族を巻き込んで盛り上げるためにはどうすれば良いのだろう?』、
『介護施設における退所率を維持しながら、満足度の高い自宅復帰をするにはどうすれば良いのだろう?』、
と言ったように、すでに現場レベルで
いかに付加価値をつけながらサービス提供をするのか』が議論されています。

 

 

 

 

医療・介護の現場で管理者として働くためには、こういった『付加価値を提供』する取り組において
リーダーシップを発揮し、スタッフを引っ張っていくことが求められているのです。

 

でも、そうは言っても・・・あなたも私も専門分野の勉強はしていますが、
『付加価値を提供する』方法論、経験が乏しいと言うのが実情ではないでしょうか?

 

そりゃ〜、組織に対して価値を与えることができる人間が貴重なのは分かる・・・』、
でも、どうやってやれば良いのか分からないのよ・・・。
あなたは、そんな風に考えるかもしれません。

 

そんなあなたに私が紹介したいと思うのが、フレームワーク思考です。

 

フレームワークとは、物事を考えるときの『枠組み』という意味です。
フレームワーク思考とは、問題ごとに最も解決に適した『考え方の枠組み』を選択することで、
最短で答えを出し、成果をあげようとするものです。

 

こんなときは、このフレームワークを使えば簡単に解決できるわ!』、
あっ!私が直面している問題って、あのフレームワークで整理できるんじゃない!?』、
といった具合に、あなたが業務に活かせるフレームワークをたくさんの吸収することで、
あなたの問題解決能力はどんどん高まっていきます。

 

 

 

そして、その結果、
『自分が属している組織に付加価値を高めるにはどうするべきか?』、
という答えも見えてくるようになり、最終的にはあなたは、これからの時代をリーダーとして引張ていく存在となり、
その存在価値がどんどん高まっていくことになるのです!

 

『フレームワーク思考』という言葉も、その内容も、あなたが普段の業務に中では目にしないものなので、
初めは慣れないかもしれません。
でも、少しづつその内容をあなたのものにすることで、
あなたの考え方が変わっていくことに、あなたは気づくでしょう!

 

では、さっそく、フレームワークを学び始めましょう!

 

フレームワーク思考が求められる人とは

とはいえ、
『本当に私にフレームワーク思考なんて必要なの?』
と、あなたは疑問に思うかもしれません。

 

実は、このフレームワーク思考は誰にでも必要というわけではありません。
組織の中で、フレームワーク思考が必要なの人、そうでない人が分かれるのです。

 

 

これは、組織における『仕事』について整理してみるとよく分かるようになります。

 

『仕事!? 組織における仕事なんてみんな一緒じゃないの?』
あなたはそんな風に考えるかもしれません。

 

でも、実は組織における『仕事』は3種類に分かれるのです!

 

 

では、さっそく組織における『仕事』にはどんなものがあるのかを見ていくことにしましょう!

 

組織で行われている『仕事』の種類とは何なのか、
どんな『仕事』にフレームワーク思考が求められるのか
を一緒に見ていくことで、あなたにフレームワーク思考が必要なのか必要ないのかが分かるようになりますよ!

 

3つの仕事;1、日常業務

組織における『仕事』・・・
まず1つ目は、『日常業務』です。

 

ナースであれば、服薬管理・バイタルの管理、
リハビリであれば、機能訓練・日常生活動作練習、
介護士であれば、入浴介助・食事介助
などが『日常業務』に当たるでしょう。

 

いわば、日常業務とは、『組織からあなたに与えられた』仕事だと言えます。

 

 

 

『日常業務』における評価は、どれだけ速く・正確に・丁寧に与えられたタスクをこなすことが出来たかを重視されます。
(医療・介護の現場では、必ずしも”速さ”が評価されるわけではありませんが・・・。)

 

そのために、『日常業務』では、与えられた仕事を処理するために必要な専門知識や技術が求められることになります。

 

逆を言えば、『日常業務』では専門的な知識・技術の有無が大切であり、
『付加価値を与える』こと主眼に置いたフレームワーク思考は必要とされていないという事も出来ます。

 

3つの仕事;2、問題解決

2つ目の仕事は、『問題解決』です。

 

ここでは組織に降りかかる様々な問題を解決することが求められます。

 

とはいえ、問題解決にも様々なレベルがあり、
来月は有給希望のスタッフが多かったよね・・・。早いうちから勤務のシフトを調整しなきゃ!』、
と言った現場レベルでの問題解決もあれば、
当事業所の近隣に競合となる事業所の設立が決まった。いかに当事業所の差別化ポイントを打ち出すべきか
といった事業の根幹に関わってくる問題解決もあります。

 

 

 

 

この『問題解決』の厄介なところは、
今までの仕事の延長線上では必要なのスキルを身につけることができないということです。

 

 

 

与えられた仕事を速く・正確に・丁寧に出来るからといって、
その人が問題解決も同じようにパパパーっとこなせるというわけではないのです。

 

そして、『いかにして目の前の問題を解決するか』という方法論は、学校では教えてくれません
そのために、この『問題解決』というレベルの仕事を任された時に、つまづいてしまう人が多くいるのです。

 

そして、そういった人こそ、『フレームワーク思考』を学びことで、
さらなる飛躍を果たすことができるポテンシャルを秘めていると私は声を大にして言いたいです!

 

なぜなら、このレベルのでつまづいていたとしても、『やり方知らなかったんだから仕方ない』のです!
知らないなら学べばいいだけの話なのです!

 

『自転車に乗れるのに、私、車の運転の仕方がわからない!』と悩むのはお門違いで、
悩んでいる暇があるならさっさと教習所に行けばいいのです(笑)

 

 

このように『問題解決』では、問題解決を通じて組織に『付加価値を与える』ことができ、
一番フレームワーク思考が求められている『仕事』であるということができます。

 

3つの仕事;3、ビジョンの伝達

最後に3つ目の仕事は『ビジョンの伝達』です。

 

組織には、
『この組織は、何をすることを通じて、社会にどんな貢献をしていきたいのか?』
というビジョンがなくてはなりません。

 

ビジョンという言葉がわかりにくいのならば、
その組織の地域における『存在意義』とい言い換えることができるかもしれません。

 

『なぜ、私たちは存在しているのか?その意義は何なのか?』
この質問に対する『答え』を持っていなければならないのです。

 

ビジョンがなく、単に『お金儲けをしたいから〜!』という動機でもいいかもしれませんが、
それでは長期的に見れば、組織で働くスタッフが働く意義を見いだせなくなります。

 

また、その組織の存続を願って応援してくれる人も現れることはないでしょう。
その結果、遅かれ早かれ、その組織は存続できなくなってしまいます。

 

このように、組織が存続し続けるためには、その組織のビジョンを掲げなければなりません。
この『自分たちはどんなことをして、地域に貢献していきたいのか』というビジョンを設定し、
それを組織で働くスタッフに伝達することも、重要な”仕事”であると言えます。

 

そして、この『ビジョンを伝える』という仕事は誰にでもできる仕事ではありません
これは組織を率いる立場にいる人間にしかできないと仕事です。

 

例えば、新入社員が急に
『私たちは仕事を通じて◯◯することが大切なんだ!』
と他のスタッフに声を大にして主張しても、誰も聞いてはくれないですもんね(笑)

 

組織を率いる人間が
『私たちは、これを行うことで地域に貢献していくのだ!』
とスタッフに情熱を持って伝えるからこそ、組織はそのビジョンを達成するべく1つにまとまることができるのです。

 

 

3つの仕事;立場が変われば・・・!

あなたは、これら3つのレベルの仕事のうち、どれを任されているでしょうか?

 

あなたに、どのレベルの仕事が任されるかは、あなたの組織における立場によって変わります。

 

大まかに言えば・・・
一般スタッフの時期は『日常業務』がほとんどを占めています。

 

次にスタッフをマネジメントする立場になるほど『日常業務』に加えて、
『問題解決』の仕事の割合が増えていくことになります。

 

そして、最終的には組織のトップになると、『問題解決』の割合が減っていき、
『ビジョンを伝える』ことが大きなウエイトを占めるようになっていきます。

 

 

 

この”仕事”と”組織における立場”の関係を見ていくと、一般スタッフを脱してマネジメント業務を始めた時点から、
フレームワーク思考が求められる場面が増えていくことがわかると思います。

 

 

今すぐ必要ない?だからこそ今始めよう!

ここまで組織のおける『仕事』の3つのレベルを見てきました。

 

『本当に私にフレームワーク思考なんて必要なの?』
という質問の答えはここにあります。

 

つまり、あなたがこの3つの仕事のうち、『問題解決』以上のレベルの仕事を任されているのなら、
フレームワーク思考はあなたの役に立ちます。

 

なぜなら、フレームワーク思考は、
『目の前の問題を解決するには、どう考えればいいのか』
をあなたに教えてくれるものだからです。

 

 

ここまでくると、中には
『今の私は問題解決なんて求められていないから、フレームワーク思考なんて必要ないわ』
と考える人もいるかもしれません。

 

しかし、ここまで見てきたように、あなたが今いる組織でキャリアを積んでいけば、
やがてあなたは、『問題解決』の仕事を任されるようになります。

 

任された時に初めて、
『えええ〜〜!!??どうすればいいわけっ!?』とショックを受けるくらいなら、
まだフレームワーク思考が求められていない『今』だからこそ、
フレームワーク思考を学ぶことは、将来の自分への投資になります。

 

次のページから本格的にフレームワーク思考について具体的な説明をしていきます!
ぜひ、フレームワーク思考を身につけていただき、あなたの業務に活かしてくださいね!

 

 

 

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