初心者のためのビジネススキル入門

フレームワークを学ぶこと自体に意味はない

 

『フレームワークを学ぶこと自体に意味はない』とあなたは知っていますか??

こんなことを言うと、
「えっ!?ここはフレームワークを学ぶためのサイトじゃないの?」
「フレームワークを学ぶことに意味がないなら、このサイトのページを見るのは無意味なの?」
と思われるかもしれません。

その一方で、ある程度、フレームワークの勉強をされて来られた方は、
「うんうん!その通りだね」と納得してくれているかもしれません。

あなたは、『フレームワークを学ぶこと自体に意味はない』と聞いてどう感じたでしょうか?


もったいぶっても仕方ないので、
なぜ『フレームワークを学ぶことに意味はない』のか結論を言うと
「フレームワークは『フレームワーク→行動→成果』のプロセスの中で用いられて、初めて意味を持つため」です。
そのプロセスの一要因として機能するとき、フレームワークは意味を持ちますが、
それ単体では、ただの知識(思考の枠組み)であり、なんの価値も生み出さないため、
学ぶことに意味を見出すことが出来なくなるのです。

ちょっと説明がややこしくなりましたかね?
もっと簡単に言えば、「知識を活用して行動し、結果を残す」ことに意味があるのであり、
「知識だけを学ぶことにはまったく意味はない」ということです。

例えば、美味しいケーキ作りの知識(レシピ)があっても、実際にケーキを作らないなら、
その知識(レシピ)は無価値であり、それを学ぶことに意味はないという意味です。

 

『そんなこと、言われなくても分かってるよ!』
『似たような話はどこかで聞いたことあるよ!』とあなたは思うかもしれません。

でも、この考えはしっかりと自分のモノになるまで、馴染ませていかなくてはなりません。
そこで、今回は『フレームワーク→行動→成果』というフレームワークを詳しく解説し、
今後、あなたが様々なフレームワークを活用し、最短で成果を残せるようになるための
基盤づくりをしたいと思います!

『フレームワークについて』

<フレームワークを活用する意味>

フレームワークとは、『思考過程の枠組み』、『特定の課題を処理するための方程式』だと私は表現しています。
上手くいって成果を出している人の『考え方のプロセス』や『方法論』を
見える化したモノがフレームワークであると言い換える事もできます。

そして、ゼロから何かを作り上げるよりは、成果が出ると証明されている思考過程や方法(=フレームワーク)をもってきて、
そこに自分のケースを当てはめて考えた方が『楽だし』、『成果が出る可能性が高い』と言えます。
これが、フレームワークを活用する意味となります。

ビジネスの世界では、『0から1を作りだすことに頭を悩ますな!』と言われています。
さらには、『1を無限にすることに頭を使え』とも言われます。

これはつまり、ビジネスにおいて、『無の状態から何かを生み出すこと』よりも、
『先人が生み出したモノ(発明やアイデア)を発展させること』の方が大切だし、儲かるということです。
また、実際に「0から1」を生み出す労力は計り知れませんが、「1を無限」にする方が労力が少なく済みます。

フレームワークを活用することも同じです。
まったく戦略のない『無の状態』で課題に立ち向い成果を得るには、多大な労力と困難が待ち受けます。
そこで、先人が生み出してくれたフレームワークを用いることで、
労力は少なく・成果は大きい状態を作りだすことが出来るようになるのです。

<フレームワークを抽出する>

フレームワークを活用することに慣れてきたら、
今度はフレームワークを抽出(抜き出す)ことにもチャレンジしてみてください。

あなたの周りにいる優れた成果を残し続けている人、特定の分野で秀でている人などは必ず、
『うまくいく』フレームワークをもっています。
そのフレームワークを抽出し、それを真似することが出来れば、あなたにも同じ成果を出すことが出来るはずです。

フレームワークを抽出するために、まずは対象を観察することが大切です。
ここで躓いてしまうのが、『何を観察すれば良いの??』という点です。

その答えは、『フレームワーク→行動→成果』のプロセスの中にヒントがあります。

それは、優れた『成果』を出している人は、優れた『行動』をしているということです。
さらに言えば、優れた『行動』をしている人は、優れたフレームワークを使用しているということです。

つまり、優れた『成果』を生み出したのは、どんな『行動』だったのかを観察するのです。
さらに、優れた『行動』を生み出したには、どんな『フレームワーク』だったのかを観察したり、直接本人に聞いたりするのです。

『あの時、私は〇〇した方が良いと思ったんですが、なぜ△△をされたのですか?』
『〇〇な時は、どんな風に考えて行動を決めておられるんですか?』
などと質問してみて、相手が持っているフレームワークを抽出し自分のモノにしちゃいましょう!

ビジネスの成功者の方には、このフレームワークを抽出する作業を
『違いをもたらす違いに注目する』と表現されている方もおられます。

人と違った成果を上げている人を発見したら、
「えっ!?何が他の人と違うわけ??」と瞬間的に疑問に感じ、観察するのです。

そうすることで、あなたの所有するフレームワークが爆発的に増えていき、
それを活用することで今まで以上の成果を挙げることができるようになりますよ!

 

『行動』について

『行動』なくして、フレームワーク学習の価値なし!

ただ注意しなければいけないのが、フレームワークを集めて満足していては、
ただのノウハウコレクターで終わってしまうということです。
フレームワークを実践で活かして成果を出すからこそ、意味があるのです。

たとえ、得られた成果が満足いくものでなかったとしても、そこには改善の余地があり、さらに発展していくことが可能です。
しかし、行動のないフレームワーク学習には、そもそも改善や発展の余地さえなく価値がありません。

あなたの職場や周りの人間関係を見渡してみて、
年間で何百冊も本を読んで物知りだけど、まったく仕事のアウトプットがない『物知りな人』はいませんか?
逆に、自分の持っている知識を最大限に仕事に活かす『行動重視』な人の方はいませんか?
後者の方がたとえインプットの量で負けていても、生み出す価値は大きくなります
生み出す価値が大きい人が、いつの時代も評価される人になります

とはいえ、インプットが全くないのも問題です。
アウトプットすることを念頭に置いて、自分の問題や課題を解決してくれるフレームワークを吸収し、
活用するようにすると良いと思います!

『うちの業界は特殊だから』に関して

フレームワークを学習していて、かならず聞かれる愚痴として、
『うちの業界は特殊だからさ。せっかくのフレームワークも活用できないよ。』
というものです。

一般の業界と比較すると、医療・介護従事者向けのビジネス書は需要が少ないと考えられます。
そのため、医療・介護従事者が医療・介護従事者に向けて書いたビジネス書を
私は見たことがありません。(私が知らないだけで、もしかしたら、あるかもしれませんが・・・。)

しかし、医療・介護業界で働くあなたのために書かれたビジネス書(=ビジネスフレームワーク)がないからと言って、
フレームワークを活用しない理由にはなりません。

むしろ、一般のビジネスマンに向けて発信されている情報を積極的にキャッチし
『自分の業界に活かすなら、どうすれば良いだろうか?』と考えながら
ビジネスフレームワークを学ぶ姿勢が必要になります。

特に、「うちの業界は特殊だから。」と言っている人は、
フレームワークの活用例(=行動)に目が行ってしまい、フレームワーク自体を見逃していることが多いと私は感じています。

例えば・・・
『初来店されたお客様への感謝の手紙は、手書きにすることでスタッフの人柄や感情をよりリアルに伝えることができ、
リピーターになってもらいやすくなる』
というフレームワークがあります。

この実践例として、美容院では
初来店の3日以内にお礼の手紙を送り、
3週間後に『その後スタイリングはいかがですか?』といったフォローアップの手紙を、
3か月後には再来店の促しの手紙を、
それぞれ『手書き』で行っていると紹介されていたとします。

思考停止になっている人は、「あ〜!確かに、美容院ではそうやって手書きの手紙でリピーターになってもらおうとアピールしてるようなぁ。」と感心した後で、
『でも、うちの介護業界は違うからなぁ。手書きでリピート利用の促しなんてすることないもんなぁ』と考えてしまいます。

しかし、大切なのは美容院の実践例を自分たちも出来るかどうかではありません!
『美容院が取り入れたフレームワークを自分たちも取り入れられるか』どうかが大事なのです!

この例でいえば、フレームワークは、「手書きで書くと、人柄が伝わりやすい」というものです。
よって、「私達が『手書きで書くことで人柄を伝える』としたら、どんな風にする?」と考えることが出来れば、正解なのです。

 

こんな風に考える事が出来れば、
「よし!ケアマネさんへ書類を送るときは、手書きの便せんを1枚入れて送る事にしよう!」
「人柄を伝えることが目的なんだから、手書きだけでなく、文面も柔らかい文章を書くようにしよう」
「手紙を読んでくれた人が、この事業所は私の気持ちを分かってくれてるなぁと感心くれるように、相手の気持ちを考えた上で、手書きの手紙を書くようにしよう」
など様々なアイデアが浮かんでくると思います。

こうして浮かんできたアイデアから、現実可能性や効果などをふまえて優先順位を付けてから
行動に移していき、実際の反応を見ながら、さらに工夫を加えていけばいいのです。

『成果』について

『フレーワーク→行動→成果』のプロセスは、一般には「思考ー行動ー結果」として紹介されていることが多いです。

当サイトの趣旨として、『考える』ことよりも『フレームワークを活用する』ことの大切さに重きを置いているので、
私は『思考』を『フレームワーク』と言い換えて表現しています。
(※思考することを否定しているのではなく、フレームワーク活用の素晴らしさを伝えたいのです)

同じように、『結果』を『成果』と言い換えているのにも理由があります。

『結果』は、良い・悪いと表現されます。
これは、行動の末にあなたが手に入れたのは『成功』か『失敗』かという視点で見ている表現です。
あなたが何らかの行動を起こしたものの、望むようなモノが手に入らなかったとします。
この『結果』という考え方に基づくと、あなたは「ああ!失敗した。」と考えるでしょう。

「失敗した」と表現する時、あなたは手に入れたモノに着目しています
そして、手に入れたモノを「悪い」と判断することで、「失敗した」と解釈しているのです。
よほどポジティブな人でない限り、失敗した事実に目をうばわれて落胆する事になり、
思考停止に陥ってしまう事が多いのではないでしょうか。

一方、『成果』は大きい・小さいと表現されます。
これは、行動してあなたが手に入れたものが、あなたの期待していたものと比較して、
『大きい』のか・『小さい』のかという視点で見ている表現です。
もし仮に、あなたが手に入れたものが期待よりも小さかったとします。
すると、あなたは『あれ!?思ってたよりも小さい!?なぜ??』と考えるでしょう。

この『なぜ??』と考えられることに重要な意味があります

『なぜ??』と問う時、あなたは自分の『行動』に着目しています
「私のどんな『行動』が原因で成果が小さくなったのか?」と自問自答しているのです。

このように『行動』を見直すことができると、
「自分の望む『成果』を得るために、『行動』をいかに改善できるかな?」と
自然に考えることが出来るようになります。

先ほど、『結果』という考え方では、『失敗』に着目することで思考停止になると説明しましたが、
『成果』という考えに基づけば、自然と『行動』を改善する思考になることが分かったもらえたでしょうか?

 

世界的に有名な著者・コーチであるアンソニーロビンズは
『失敗はない成果があるのみだ』と著書の中で述べています。
まさに、私が考えていることを一言で表してくれている名言だと思います。
私自身「あちゃー!失敗した・・・」とショックを受けているときに、この言葉を思い出します。
そして、「そうだ!失敗はない。成果があるだけなんだ。この成果が気に入らないなら、行動を変えればいいだけなんだ」と
考えを変えることが出来るようになるのです。

「成果」とは『実が成る』と書きます。
果物のタネを植えて・・・
水と栄養を適切に与えれば、美味しい果実が実ります。
タネを植えたままで放置すれば、果実はほとんど実りません。

手に入れた果実が期待したモノに近いなら、そのまま『行動』を続ければ良いし、
期待したモノにほど遠いなら、より自分の望む果実が成るように『行動』を変えればいいのです。

あなたが手に入れたモノをすべて「成果」であると考え、良い・悪いの判断を手放すことで、
あなたは自分の人生をより発展的に見直すことが出来るようになりますよ!

ノウハウコレクターが行き着く末路は・・・

『行動』の所でノウハウコレクターについて述べましたが、勉強熱心で向上心が強い人は、
ノウハウコレクターにならないように気をつけなければなりません。

フレームワークを学ぶことは、あなたに新しい視点をもたらし、様々なアイデアや考えをもたらしてくれます。
体験してみると分かるのですが、その経験は素晴らしいものです!

「なるほど!こんな風に考えればよかったんだ!!じゃぁ、〇〇してみればいいじゃないか!」
まさに、真っ暗だった世界に光が差し込み、視界がどんどん開けてくる感覚です。

この感覚を何度も体験すると、『フレームワークを知る=快感』という図式が脳内に出来上がります。

その結果、あなたはどんどんフレームワークをどんどん吸収することに夢中になります。
そして、『フレームワークを活用して、成果を得る』という大切な考えが脇に追いやられてしまいます。

もちろんそうなってしまうと、あなたは思うように成果が得られないので、苦しい想いをすることになります。
この時、「いけない、いけない!知識の吸収に夢中になってた!行動に生かすことが大切だった」と
考え直すことが出来ればいいのですが、ノウハウコレクターになってしまうと、そうは考えません。

ノウハウコレクターは、こんな風に考えます。
「いけない、いけない!今持っている知識じゃ成果を出すには不十分なんだ。もっと知識を吸収しないと」と。

このようにして、ノウハウコレクターは終わることない知識と刺激の探求と吸収を続け、
なんの成果を得ることもないまま、ただの『物知りな人』になっていくのです。

 

恥ずかしながら、私自身がノウハウコレクターだったので、ノウハウコレクターの思考や苦悩はよくわかります。
ノウハウコレクターに足りないのは、唯一『行動』だけです

私はこのことに気づいてから、フレームワークを集めることよりも、行動を起こし成果を得ることに着目するようになりました。
その結果、年間で読むビジネス書の数は大幅に減りましたが、
それでも仕事でのアウトプットの質は大幅に向上したと感じています。

ノウハウコレクターでいるということは、
次から次へと新しい知識・刺激を求める「知識の中毒者」であると私は思います。

私は、あなたには、そんな風になって欲しくないです。
フレームワークを活用することは、本当に素晴らしいものなのですが、
フレームワークを学ぶ過程にはノウハウコレクターになってしまう罠が潜んでいます。

その罠に引っかからないようにするために、
『フレームワーク→行動→成果』というプロセスをしっかりと認識する必要があります。

私は、あなたに役立つたくさんのフレームワークを紹介し、
あなたがフレームワークを活用し、成果をあげて欲しいという想いで当サイトを作っています。

当サイトが本当の意味であなたの味方であり続けるために、
『フレームワーク→行動→成果』という考え方を、あなたに知ってもらいたいと思い、今回の記事を書きました。

あなたが、この考えをしっかりと身に付けた上で、当サイトを活用してもらえれば
より効果が出やすく、望む成果を得られやすくなると思います!
知識を吸収することに夢中になってしまっている自分に気づいたら、この記事を思い出して
「いけない!私ノウハウコレクターになりかけてた!?」と立ち止まっていただけたら嬉しいです!

 
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