行動パターンを変えるには?

止めたい行動に『さようなら!』:行動パターンを変えよう!

 

『私、絶対痩せる!』と言いつつ甘いものを食べてしまったり、
『今年は資格を取るために勉強する』が3日坊主になってしまう、
『ダメだってわかってるのに、やってしまう・・・』を繰り返したり、
そんな経験は、誰にでもあると思います。

こんな時、『ああ、私って意志が弱いんだ・・・』と落ち込んでしまいますが、本当にあなたの意志が弱いんでしょうか??

 

あなたが決めたことを継続できないのには、
あなたが三日坊主になってしまうのには、
『ダメなのに、ついつい』やっちゃうのには、
明確な理由があります。

それは、あなたの『気持ち』と『行動パターン』との間にズレが生まれているといことです。

あなたが気づいている・気づいていないに関わらず、
あなたは、あなた独自の行動パターン(以下、パターン)』に従って行動を決めています。
普段はあなたの『こうしたい』という気持ちや決意が、『パターン』に沿ったものであることが多いので、
特に問題になることはありません。

しかし、あなたが『こうしたい!』という気持ちと、『パターン』との間に違いが生まれた時に問題が起こります。

人間は無意識に『パターン』の方を優先してしまうのです。

つまり、あなたが『ダイエットしたい!』と言う気持ちを持っていても、
それとは逆の『甘いものはたくさん食べたーい!』という行動パターンが存在していれば、
あなたは『食べる』方を選択してしまうということです。

これが、『ああ、なんで私、気持ちと反対のことやっちゃうの!?』問題が起こるメカニズムになります。
これは人間のメカニズムなので、あなたは逃げることができません。
しかし、出来るならば自分の気持ち通りに『行動』をしたいと言うのが本音だと思います。

今回は、どうすれば自分の『気持ち』と『行動パターン』を一致させることが出来るのか
についてのフレームワークをご紹介します!
簡単な方法ですが、効果はパワフルなのでぜひ活用してみてくださいね!

『行動パターン』はあなたを守りたいだけなのに・・・

ここまで聞くと、『なるほど!私の中の行動パターンが全ての元凶なのね!許せない!』とあなたは思うかもしれません。

でも、『パターン』はあなたの敵ではありません!
なぜなら、『パターン』はあなたを守るために存在しているからです!

人間が行動パターンを構築する目的はシンプルです。
それは『そのように行動することが人生の正解なので、どんな時も反射的に同じ選択が出来るようにする』ことです。
つまり、どんな時も反射的に最善の行動が出来るように、プログラム化をしてくれているのです。

例えば、あなたが以前に異性からひどい悪口を言われて、ひどく傷ついたとします。
その結果、あなたは『異性に気を許すと、ひどいことになる』と考えるようになり、
その考えが『タネ』になって、段々と『異性との交流は極力避ける』という行動パターンが作られていきます。
『異性との交流を避ける』行動パターンを強化していくことで、あなたは『傷つけられるリスク』を減らすことが出来るからです。

ある時、あなたは気になっている異性から『一緒に食事に行こう!』と誘われます。
あなたは内心めちゃくちゃ嬉しいと思っているのに、口から出てくるのは・・・
『ありがとう。でも・・・やめとくわ!ちょっとスケジュールが詰まってるんだよね〜』

あなたは自分の言葉にガッカリしてしまいます。
『ちょっと!!スケジュールなんて詰まってないじゃん私!なんで嘘ついて断っちゃうのよ!?』
といって自分を責めてしまいます。
(でも、心のどこかで・・・ちょっとだけ安心している自分がいることにも気づいていたりします。)

 

このように『行動パターン』は、あなたが出来るだけ傷つくことがないように、
あなたの生存戦略を支援してくれる存在なのです。

でも、はっきり言って『ありがた迷惑』ですよね!?
確かに、今までの人生で作り上げてきた行動パターンは、あなたを守ってくれることに役立ってくれたかもしれませんが、
あなたが今までと違う自分になろうとする時に、この『行動パターン』は確実にあなたの邪魔をしてきます。

『ちょっと!ちょっと!いけませんよ!今までと違うことをやったら、傷ついちゃうかもしれませんよ!やめときなさい!』
そう言いながら、パターンはあの手この手で、あなたの変化を邪魔しようとするのです。

では、どのようにすれば『行動パターン』をあなたの『気持ち』と一致させることができるのでしょうか?
その方法は、いたってシンプルです。
『行動パターン』に『あなたが望む行動』を再教育するのです。

だからと言って、自分の胸に手を当てて・・・
『いい!?私は気になるあの人と食事に行きたいの!食事に誘われたらOKと言うのよ!』
と何度も話しかけて自己暗示をかけようとしても効果はありません。
なぜなら、『行動パターン』には、あなたの『言葉(言語)』が理解できないので、
言葉であなたの想いを伝えても、理解することが出来ないからです。

そこで、『行動パターン』にも分かる言語を使う必要があります。
その言語とは、ずばり『イメージ(想像)』です!

具体的に方法を説明すると・・・
人間には『苦痛を避け、快楽を得よう』とする習性があります。
そこで、イメージを使って、『望まない』行動パターンと『苦痛』を、『望む』行動パターンと『快楽』を結び付けることで、
望まない行動パターンを弱らせ、望む行動パターンを強化するのです。

でも、単に『さぁ、イメージしてください!』と言われても困ってしまいますよね!?
そこで、このイメージワークを補助するために『7つの質問』を自分に投げかけます。
まずは『行動パターンを弱らせる7つの質問』をご紹介しましょう!

《行動パターンを弱らせる7つの質問》

1、この行動パターンは、どこが馬鹿げているの?

2、この行動パターンを持ち続けていると、わたしの人生はどうなっちゃうの?

3、この行動パターンは、私の『感情』にどんな悪影響があるの?

4、この行動パターンは、私の『人間関係』にどんな悪影響があるの?

5、この行動パターンは、私の『健康』にどんな悪影響があるの?

6、この行動パターンは、私の『経済状態』にどんな悪影響があるの?

7、この行動パターンは、私の愛する人たちににどんな悪影響があるの?

この質問を自分に投げかけて、それに答えていくだけでイメージをどんどん膨らませていくことができます。
また、質問を繰り返すたびに、自分の持っている行動パターンは『苦痛』なのだと自分自身に教育することができ
次第にこの行動パターンを取りたくなくなる効果が期待できます

特に3〜7のイメージワークにはコツがあるので、以下に紹介しておきますね!

過去の影響を考える

質問を自分にする際に、質問の頭に『過去に』と前提を加えてみます。
そうすることで、過去に自分に実際に起こった苦痛を思い出すのです。

これが出来ると、『行動パターン』と『過去の苦痛』がイコールで結ばれるようになり、
自分が感じてきた苦痛は、望まない行動パターンが生み出していたのだと気づくことが出来るようになります。

ちなみに、『あんな想いをして悲しかったな。』、『嫌だったなぁ』のように感情とともに思い出すと、
イメージワークがより効果的になるので、試してみてくださいね!

現在の影響を考える

過去に続いて、次は現在に起こっている苦痛を整理していきます。
『この行動パターンが現在、どんな悪影響を及ぼしているんだろう?』と考えることで、
今までは自分では認識していなかった悪影響が見えてきます。

こうすることで、『望まない行動パターンは現在の自分に悪影響を及ぼしているんだ』と
確信することが出来るようになるでしょう!

未来の影響を考える

最後は、未来の影響を考えていきます。
イメージワークの中では未来の影響を考えるのが一番パワフルです。
なぜなら、『どんな未来が待っているか』が人の心には一番響くからです。

そのため、『行動パターンが招く未来の苦痛』をイメージすればするほど、
行動パターン自体を苦痛であると暗示することが出来るようになり、
結果として望まない行動パターンを避けるようになることが期待できます。

私は、望まない行動パターンの悪影響を考える時、『未来の悪影響』をどんどん膨らませることに力を入れています。
『あれがこうなるでしょ・・・。すると、これがそうなって・・・。それでもって、それが〇〇になるから・・・。うわ!!最悪じゃん!』
と連想を進めていくのですが、この連想(イメージの広がり)がリアルに出来れば出来る程、
望まない行動パターンを『苦痛』であると自己暗示することができるからです。

弱めるだけで満足?強くもしましょう!!

ここまで、質問を用いたイメージワークで、望まない行動パターンを弱める方法をご紹介しました。

あなたは、もうすでに気づいておられるかもしれませんが、『弱める』ことができるなら『強める』ことも当然できます
方法も『弱める』時と同じで、
望む行動パターンを決めたら、それが『快楽』であるとイメージワークを通じて自分自身に教育するのです。
唯一の違いは、ポジティブな観点から自分自身に質問するということです。
以下に質問の例を載せておきますね!

《行動パターンを強化する7つの質問》

1、この行動パターンは、どこが素晴らしいの?

2、この行動パターンを持ち続けていると、わたしの人生はどんな風に素敵になっていくの?

3、この行動パターンは、私の『感情』にどんな変化をもたらすのだろう?

4、この行動パターンは、私の『人間関係』にどんな変化をもたらすのだろう?

5、この行動パターンは、私の『健康』にどんな変化をもたらすのだろう?

6、この行動パターンは、私の『経済状態』にどんな変化をもたらすのだろう?

7、この行動パターンは、私の愛する人たちににどんな変化をもたらすのだろう?

行動パターンを強化するイメージワークのコツとしては、心から『ワクワク』して、楽しみながら行うことです。
暗い表情をしながらポジティブなことは考えられませんからね!
『ああ、こんな未来って素敵!』、『こんな自分になってみたい!』と感情を伴いながらイメージを広げていくことで、
望む行動パターンは自分にとって『快楽』なんだと自己暗示することが出来ます。
これが機能すると、知らないうちに望ましい行動を起こせる自分になることができるでしょう。

 

今回は、望まない行動パターンを弱め、望む行動パターンを強化するフレームワークをご紹介しました。
ここで紹介した質問はあくまで『例』であり、あなたに合わせて言葉を変えたり、表現を変えたりしてOKです。
あなたの心にグサリと突き刺さる質問ができると、イメージワークの効果も高まってくると思います。

イメージワークは一度すれば終わりと言う類のものではありません。
時間をかけて何度も何度もワークすることで、とるべき行動パターンを自分自身に浸透させてくださいね!
ちなみに私は寝る前にベッドでこのイメージワークをしたりしています。
イメージというより『妄想』に近いかもしれませんが、
『ああ〜!こんな変化が起こると良いよなぁ』なんてウットリしながら目を閉じていると、知らない間に寝てしまっています。
(それで効果があるのかな・・・?と疑問に思ったりしますが、今のところあるようです(笑))

あなたも、まずは自分にとって望ましくない行動パターンは何か、望ましい行動パターンは何かを整理してみてください。
それをするだけでも、今までと違った視点で自分の『行動』を見つめ直す機会になりますよ!

 
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