過去も未来もどっちも記憶!?あなたはどんな記憶を増やす?

あなたは『あ〜、こんな自分ヤダなぁ。自分を変えたい』と思ったことありますか?
ちなみに、私はメンタルが劇的に弱いので、しょっちゅう自己嫌悪の嵐に翻弄されています(汗)
そこで、『よーし!こんな自分を変えるぞ!新しい自分になるんだ!』
と一念発起して頑張り始めるのですが・・・
モチベーションが続かなかったり、自分の想いとは違う振る舞いや行動をしてしまったりと
なかなか上手くいかなかったりします。
その結果、『せっかく新しい自分になろうと頑張ってるのに、何で上手くいかないのよ!?』
とさらに自暴自棄になってしまう悪循環に陥ってしまったりします。

あなたにもこんな経験はあるでしょうか??
このように、『新しい』自分になろうと努力しているのに、上手くいかないのには理由があります。
決して、あなたの意志が弱かったり、頑張りが足りないからではないのです!
今回は、この『新しい』自分になるために知っておくべきフレームワークと、
フレームワークの活用法についてご紹介したいと思います!
『新しい自分になるために頑張っているのに、なぜ上手くいかないのか?』
そのひとつの答えとなるフレームワークだと思うので、
私と同じように悩んでいるあなたの役に立てれば、嬉しく思います!
では、さっそくフレームワークを見て行きましょう!!
脳にとっての記憶の定義
あなたにとって、『記憶』とはなんですか?
『記憶?記憶は・・・記憶じゃないの?何言ってるの?』
そんな風にあなたは思うかもしれません。
一般的な解釈で言えば、記憶とは『過去に起こった出来事の思い出』だと解釈するのが普通だと思います。
でも、この定義は脳科学にとっては、不十分な解釈です!
脳科学的に捉えると、記憶とは『感情を伴って味わったもの』は、すべて記憶なのです!!
もちろん、過去に起こった出来事を感情を伴って感じたならば、それはあなたの脳にとっては『記憶』として保存されます。
これは、いつも通りのあなたが知ってる『記憶』ですよね。
それとは別に、まだ起こっていない出来事であっても、それを感情を伴って経験したならば、
それも脳にとって『記憶』として保存されるのです。
『まだ起こっていない出来事』を経験するとはどういうことでしょうか。
それは、脳内でイメージをするということです。
脳はイメージで疑似体験したものを実際の過去の体験と同じように『記憶』として保存しているのです。
この状態を別の表現で表すならば、
『脳は現実と想像の違いが分からない』とも言えます。
あなたが、大好きな人を思い浮かべながら、
『ああ、あの人とデートしたら・・・うふふ♪』とイメージしたとします。
一瞬、あなたはウットリしますが、すぐに我に返って『やだ、私・・・なにやってんのかしら』となります。
でも、脳にとっては現実と想像の違いがないので、脳内に『大好きな人とデートした』という記憶が残るのです。

この事実を知っても、
『私は現実と想像の違いくらい分かっています!』
『脳がそんな勘違いするなんて信じられない!』
とあなたは思ってしまうかもしれません。
でも、これはあなたも日常的に経験している現象なんですよ!
たとえば、あなたが何かにチェレンジしようと思った時に、
『でも、私なんかに出来るのかな?』
『もし失敗したら、どうしよう。めっちゃ恥ずかしい!』
『みんなから、どんな目で見られて、何か言われるかな・・・』
なんて考えてしまい、チャレンジすることを踏みとどまった経験はありませんか?
もし、あなたがそんな風に考えて、行動を止めてしまったのなら、
それはあなたが脳内に浮かんだネガティブなイメージ(妄想)にリアリティを感じたということですよね!?
よく世の中の成功者が『失敗は君が想像したイメージでしかない。恐れずにチャレンジしなさい』的なことを言います。
この言葉は真実なのですが、『そうは言っても、怖いですよ!』と感じてしまうのは、
脳にとっては『失敗した自分』をイメージしてしまうと、それは実際に起こったことだと感じてしまうからです。
つまり、脳はイメージであってもリアリティを感じ、それを経験した記憶だと思ってしまうということです。
ここまでの説明で、
脳は『現実と想像の違いがない。両者とも実際の記憶として保存している』ということを理解していただけたでしょうか?
では、次にこの事実があなたの生活にどのように影響を及ぼしているのかをご紹介していきましょう!
人が行動を起こすときに頼るものとは!?
人は行動を起こすべきか、やめておくべきかの選択をする際に、あるものに頼って判断を下します。
それは、あなたの脳内に保存され蓄積された『記憶』です。
あなたが『どうしよう・・・やろうかな、やめとこうかな』と迷ったら、今までに蓄積してきた莫大なデータを参照し、
間違いのない選択を確実にできるようにするシステムが生まれながらにして組み込まれているのです。
例えば、
『先輩にご飯誘われたけど、どうしようかな?』と考えると、あなたは過去の『記憶』を参照します。
その結果・・・
『あの先輩、自分の自慢話が長いんだよなぁ・・・この前も帰ったの深夜になったんだよなぁ・・・行くのやめとこう』
といった具合に判断を下すのです。
実は、これすっごく怖いことなんですが、あなたは気付きましたか?
あなたが行動の選択をする際は、『過去の記憶』を参照して判断を下すということは・・・
あなたは今も、これからも『過去にしてきたのと同じ選択』を繰り返すということです。
違う言い方をすれば、
『あなたは今後も過去のあなたのように選択し、振る舞うことで、過去と同じような人生を生きる』ということなんです!
おおおっ!!これを書いてて冷や汗が出てきました(冷汗)
自分で書いてても、やっぱりこの事実は恐ろしすぎるっっ!
過去と未来…脳は、どっちの記憶を優先する?
『ええーっ!私の5年後、10年後は今と同じなの!?そんなのヤダ!』
私はこの事実はを知って、こう思いました。
あなたは、どう感じたでしょうか?
でも、絶望することはありません。
あなたも私にも希望はあります。
先ほどの脳は記憶を参照して行動を選択しているという話には、補足があります。
冒頭に、『記憶』には過去の実体験に由来するものと、脳でイメージ&体験したものに由来するものの
2種類があると説明しました。
言い換えれば、過去に由来する『過去記憶』と、将来のイメージである『未来記憶』があるということです。
『脳』は記憶を参照して判断をするので、『過去記憶』を参照してほしくなかったら、
つまり、今までと違う選択をして違う人生を始めたいと思うなら、『未来記憶』を脳に参照してもらえば良いのです!
でも、ここで疑問が出きますよね?
『脳がどっちの記憶を参照するのか、私が決められるの?』
この疑問への答えとしては、『あなたは脳に直接指示することは出来ないが、脳を誘導することは出来る』です。
これを説明する前に、脳が『記憶』を参照するメカニズムをもうちょっと詳しく説明しましょう!
脳は、あなたが『どんな選択をしたら良いかな?』と迷った時、
『ちょっと待ってね?!今から記憶を参照して、最善の答えを見つけてくるから!』と
脳内に保存された記憶をサーチし始めます。

その結果、脳は『過去記憶』と『未来記憶』の2つにたどり着きます。
2つの種類の記憶を前に、脳は立ち止まって迷ってしまいます。
『おや!記憶が過去のものと未来のものの2種類あるじゃないか!どっちを参照しようか…』。
この時、脳がどちらの記憶を参照するかというと、記憶の『量』が多い方を参照します。
なぜなら、脳は『量』が多い方がデータベースとして、信頼性が高いって判断するからです。

これが脳が記憶を参照するメカニズムなのですが、
これを逆手にとることで、あなたは脳に『未来記憶』を参照するように誘導することができます!
つまり、未来記憶の量を過去記憶より多く持つことで、あなたが行動の選択をする時に、
過去のあなたのやり方ではなく、あなたが望む未来へ向けた行動を選べるようになるのです。
ちょっと分かりにくいので、具体的に例を挙げてみますね!
例えば、あなたがダイエットをするとします。
あなたがするべきことは、運動をして脂肪を燃やすことです!
運動しようと思い立ちますが、あなたの脳が記憶をリサーチした時・・・
『運動って、本当にしんどいし、辛いのよねぇ』という過去記憶が多いと、
あなたは『はぁ・・・。なんかやる気が起きないなぁ』という感情になります。
逆に、『運動したら→体重が減って→綺麗になって→買いたかったあの洋服が着れる!』
というように未来記憶の量が多いと、あなたは『なんだか、運動やりたくなってきた!!よーし、やるわよー!』
という精神状態になるのです。

このように、脳は記憶のリサーチをし、記憶の『量』の多い方を参照にして、
判断を下したり、精神状態を作り出したりするのです!
なんとなくでも、イメージしてもらえたでしょうか?
ここまで読んでもらって、理解できても、まだ解決できない疑問があります。
それは、『じゃあ、どうやったら未来記憶の量を増やせるの?』という疑問です。
脳が行動の選択をしたり、判断したりするメカニズムが分かっても、それを利用できないと、全く意味がないですもんね!?
『今すぐできる!』未来記憶の増やし方
では、さっそく未来記憶の増やし方をご紹介しましょう!
ここまで、もったいぶった割に、その方法はとってもシンプルですよ!
未来記憶を増やす方法とは?
未来記憶を増やすために、あなたがやるべきことは、
『これをやったらどうなる?(どんな良いことが起こる?)』
自分に質問し、その答えを想像するだけです!
付け加えるならば、未来記憶の『量』を増やすことが大切なので、この質問を最低10回は繰り返しましょう!
先ほどのダイエットの例で言えば・・・
『私が運動したらどうなるわけ?』
→『脂肪が燃焼する』
→『体重が減ってスリムになる』
→『ずっと着たいと思ってた服が着れるようになる』
→『ちょっとは、自分のことが自信持てるかも』
→『今まで億劫だった友達付き合いにも勇気がもてる』
→『交流する人の輪が広がって、毎日が充実する』
→『充実した毎日がの中で素敵な出会いがたくさんあるかも!!』
→『出会った異性の中に、私と感性の合う人がいるかも』
→『運命を感じる人と、お互いに高め合えるような関係になれる』
→『今まで以上に、生まれてきたことや私の周囲にいる人に感謝したい気持ちが湧き上がってくる!!』
のように『で、そうしたらどうなるの?』を繰り返すことで、あなたの妄想はどんどん進んでいき、
雪だるまを転がすようにスケールがでかくなっていきます。
ただ単純に自分に質問を繰り返すだけなのに、あなたの未来記憶はどんどん作られていきます。
未来記憶を増やすことが、単なるモチベーションアップと異なるポイントは?
実際にやってみるとわかるのですが、この手法はとってもパワフルです!
先ほどの例なら、『私、運動頑張る!!』とモチベーションが湧き上がってくるのですが、
モチベーションの『質』が全然違うところに注目してください!
自分自身でモチベーションを上げるとき、
ダイエットの例でいえば『体重が減ったら、着たかった服が着れる!』くらいの想像しか働かず、
その範囲の中でモチベーションを燃やすことになります。
そのため、運動していてちょっと嫌なことがあると、
『別に、私、あの服着なくたって死ぬわけじゃなし!もー止める!!』と簡単にくじけてしまいます。
しかし、未来記憶を10回作っている場合だと、
はたから見ると『あの子ダイエット頑張ってるね〜』で終わってしまいますが、
当の本人は『減量し、素敵な服を着て、素敵な出会いを繰り返しながら、充実した日々を送り、
最高のパートナーと自分を高め合いながら、生きていることに感謝している』自分の未来が
心にバシーーーっと焼き付いているので、『ダイエット』を頑張っているというより、
ダイエットの先にある『充実して幸せな人生』を頑張っている感覚になります。

そうなると、多少の嫌な事にも
『ここで負けてられないわ!私は自分の大好きな未来を手に入れるのよ!』と動じなくなるのです。
簡単なのに、この方法がパワフルな理由をつかんでもらう事が出来たでしょうか?
私、うまく未来記憶を作れているか不安です・・・
『へぇ〜未来記憶を作るのって、簡単なのにパワフルなんだ!やってみたい!』
とあなたは思ってもらえたでしょうか?
この方法を始めた時に、誰もがぶつかる壁があるので、それをご紹介しておきましょう!
その壁とは、
『未来記憶増やす質問をしてるのに、結局何も変わらないんだけど!!』
『自分を変えたくて、未来記憶増やしてるのに、結局、今まで通りの自分らしく振舞っちゃう!』
というものです。
あなたは、なぜみんながこの『未来記憶増やしても効果ないじゃん!?』の壁にぶつかるか分かりますか?
それは、『増やしている未来記憶より過去記憶の方が量が多いから』です!
あなたが何歳なのかは分かりませんが、あなたが生きてきた分だけ『過去記憶』が貯蔵されています。
昨日今日、未来記憶を増やし始めても、過去記憶の量には太刀打ちできないのです。
そのため、脳が行動の選択・判断をしようと脳内をリサーチすると過去記憶を参照してしまいます。
『未来記憶増やしたらいいって言ってたけど、なんの効果もないじゃん。昔の私のままだよ!』と感じてしまうのです。
ここまでを理解してもらえたなら、未来記憶づくりで効果を出すためのコツが見えてきます。
それは、
『未来記憶の量が過去記憶の量を1mmでも超えるまで、未来記憶作りを継続する』ことが大切だということです。
脳は『量』の多い方を参照にするので、未来記憶が全体の51%以上を占めた時点で、脳は未来記憶の参照を始めるのです!

『私、今30歳なんだけど、ってことは未来記憶づくりに30年間かかるってことですか?』
と思われるかもしれませんが、記憶『量を図る単位は『個数』であり、『年』ではありません。
だから、過去記憶より未来記憶が多くなりさえすれば良いので、
繰り返し未来記憶の『個数』をつみ上げていけば、比較的早い段階で未来記憶が過去記憶を上回ることが可能となります!
また、未来記憶を作っているときに、なかなかリアリティをもって想像することができず、
『上手く未来記憶を作れない・・・』と悩んでしまうときもありますが、全然問題ありません!
繰り返しになりますが、大切なのは未来記憶の量(=個数)を積み重ねることです。
ここで問われているのは未来記憶の『量』であり『質』ではないのです!
細かいことは気にせずに、どんどん自分自身に質問を投げかけ、楽しみながら未来を想像してみるのが大切なのです!
ボーッとしてたら…もとのあなたに戻っちゃう!?
今回は、『今』のあなたから脱却して、『新しい』あなたに変身するためのフレームワークとして、
『未来記憶の作り方・利用の仕方』をご紹介しました。
今回のフレームワークを復習してみると・・・
1、脳は『想像』と『現実』の違いが分からない 2、記憶には、『過去記憶』と『未来記憶』の2種類がある 3、脳は『記憶』を参照して、判断を下したり、行動の選択をしたりする 4、脳は『量』が多い方の記憶を参照にする。 5、未来記憶の量が全体の51%以上になれば、脳はあなたのイメージ通りの選択・行動をするようになる 6、『これをやったら、どうなる?』を10回繰り返し質問することで、未来記憶の量を増やせる! |
のようになります。ここまでの理解はOKでしょうか?
先ほども説明した通り、未来記憶の量が1mmでも過去記憶を上回った時点で、
あなたは『新しい』自分らしく振る舞い、『新しい』自分らしい行動をとり始めることになります。
その変化は、自分自身が一番気づくので、
『あらっ!?私、今までだったら絶対やらないようなことやってるしっ!!』とビックリします。
それは、あたかも未来記憶の引力に引き付けられて、新しい現実を選び始めていくような感覚があります。
ぜひ、あなたにもこの感覚を味わってもらいたいなぁと私は思います!
でも、ここで最後の注意点があります。
それは、『未来記憶の効果を感じ始めても、そこで安心してはいけない!』ということです。
なぜなら、あなたが日々を過ごしていく中で自動的に『過去記憶』が増えていくからです。
せっかく、未来記憶の量が全体の51%以上になっても、そこで安心して止まってしまっては、すぐに
過去記憶が未来記憶より多くなってしまうからです。
過去記憶が優位になった時点で、急に今まで感じていた『未来に引っ張られるような』引力がなくなってしまう感覚になります。
『さぁー、今日も頑張るか!』と思って、何かを始めようとして、
『あ、あれっ!?なんでだろ熱が冷めたみたいに、全然やる気が湧いてこない!!!』
という感覚になったら、それは過去記憶が増えているサインだと考えていいです!

このような状態に陥ることがないように、私は毎日『未来記憶』を増やすための時間を取るようにしています。
私はいつも寝る前に、この未来記憶をつくる作業をするのですが、
『ふんふん!それでそれで!?これをやったらどんな未来が待ってるの?』
を何度も繰り返して想像(妄想!?)を楽しんでいます。
あなたも『今のままの自分じゃイヤだな!』、『新しい自分になりたい!』と思われたら、
ここで紹介したフレームワークをぜひ試してみてくださいね!
大好きな妄想をめいっぱい味わって、その妄想がいつしか自分の現実になっていくのを楽しんでくださいね!
