初心者のためのビジネススキル入門

一瞬で気持ちを切り替える:リフレーミング

突然ですが、あなたは、ポジティブな方ですか?
それとも、ネガティブに考えてしまう方ですか?

私は・・・残念ながらネガティブ思考なタイプです。
ちょっとしたことで、落ち込んだり、「ついてないな・・・」と嘆いたりしてしまいます。

以前の私は、ネガティブ思考に取りつかれてしまうと・・・

「仕事でミスをして上司に怒られた!」
「上司からの信頼はガタ落ちだ・・・。」
「部下や後輩は、私のことを蔑むんじゃないか・・・。」
「自分なんて、このままこの仕事を続けて良いんだろうか・・・・。」

みたいな感じで、どんどんと深みにはまってしまい、
なかなか深みから抜け出せなくなって大変でした。

今回は、そんなネガティブ思考の連鎖を断ち切るフレームワークをご紹介します。

私も、時々自分がネガティブ思考の連鎖に陥っているなと感じると、
活用しているフレームワーク(テクニック)なので、
もし、あなたが「そうそう!私も小さなことを気にしちゃうタイプで困っているのよ!」という方なら、
今回のフレームワークを気に入ってもらえると思いますよ!

ネガティブ思考の正体とは・・・

ネガティブ思考の連鎖を止める方法・・・
それは、起こった状況を『ネガティブに考えない(解釈しない)こと』です!!

なんて書くと、「それができたら、苦労しませんがな・・・」と言われそうですね。

もう少し詳しく説明すると、
私たちが物事をネガティブにとらえる時、
2つの側面から物事を『これはネガティブなことである』と判断しています。

具体的には・・・

1、起こっている物事の『状況』がネガティブである
2、起こっている物事の『意味』がネガティブである

という2つの側面から物事を「「ネガティブである」と判断しているのです。

たとえば、あなたが『君って、声が大きいんだね』と言われたとします。

『君って声が大きいんだね』は、本来ポジティブ・ネガティブの概念はなく、
単に、「君は声が大きい」というニュートラルな事実です。

しかし、これが映画館や病院の診察室で言われた言葉だったら、

『しまった!!映画館じゃ大きな声だしちゃだめだよね!!』
『静かにしなきゃいけないのに、知らないうちに大きな声だしちゃった・・・。』
『皆に迷惑かけたかな・・・。恥ずかしいような、申し訳ないような・・・。どうしよう・・・・。』

と考えて、ネガティブ思考の連鎖が始まるかもしれません。

これは、「声が大きい」という事実が、状況に対してネガティブであると判断してしまう例です。

他の例を出すと、もし友人と食事しているときに、急に黙り込んだとします。

この時、あなたは『どうしたのかな・・・。もしかして、私失礼なこと言ったのかな!?』
と考えて、ネガティブ思考の連鎖が始まるかもしれません。

「友人が黙り込む」という事実は、本来は様々な意味(解釈)を取りえます。
友人が黙ったのは・・・
「料理が歯に挟まった」からかも知れませんし、「料理があまりに美味しくて」言葉を失ったからかもしれません。

ですが、あなたが「私、失礼なこと言ったかな?」という意味(解釈)を選択した時点で、
あなたは、起こっている物事の意味がネガティブであると判断してしまったのです。

このように、ネガティブ思考の始まりは、状況意味にネガティブな解釈を与えてしまうことから始まるのです。

状況や意味の枠組みを変える=リフレーミング

ネガティブ思考の仕組みがなんとなくでも理解していただけたでしょうか。

あなたの興味・関心は、ネガティブ思考の正体よりも、
「どうやってネガティブ思考の連鎖を止めるの??」だと思います。

方法は簡単です。
ネガティブ思考の連鎖が始まりそうになったら、
たった2つの質問を自分にするだけなのです。

その質問とは・・・

「どういう状況なら役に立つんだろう?」(ポジティブな状況を探してみる)
  「他にはどんな意味・解釈があるかな?」(ネガティブな意味づけから脱出する)

というものです。

「どういう状況なら役に立つだろう?」と質問することで、
あなたは物事がポジティブに機能する状況を探し始めます。
その結果、今までネガティブに考えていた物事をポジティブに捉えることが出来るようになります。

先ほどの『君って声が大きいんだね』という例で言えば、
『映画館や診察室じゃだめだけど、屋外でみんなに声をかける時にはマイクがいらずで、便利よね!
という風に、状況を変えれば『声が大きい』という事実はポジティブな意味があることに気づけます。

 

同様に、「他にはどんな意味・解釈があるかな?」と質問することで、
あなたは自分がハマっていたネガティブな解釈から抜け出して、違う解釈の可能性を探し始めます。
その結果、今までネガティブに考えていた物事をポジティブに捉えることが出来るようになります。

 

このように、『状況』にしても、『意味・解釈』にしても、特定のネガティブな考え方の枠組みで捉えていたものを
違った枠組みで捉え直すことを、心理学では『リフレーミング』と呼びます。

『ピンチはチャンスなんだ!』

『皆がやらない、やりたがらない。だからこそやる意味がある!』

などのような、人を力づける言葉はリフレーミングの典型例です。

物事は本来、ネガティブもポジティブもないニュートラルな状態です。
そのため、自分の望む枠組みで物事をとらえて行けばいいのです。
リフレーミングの技法は、それを支援してくれます!

今後も競争が激しくなり、先行きが不明確な医療・介護の業界で働く私たちにとって、
「どんな経験も学びと成長へのステップ」であると捉えて、自分の糧にしていくことが求められます。

リーダーとして現場を引っ張っていく立場の方なら、
困難な状況や問題にぶつかっても、状況や意味を積極的に
ポジティブなリフレーミングしていくことで、同僚や部下を鼓舞していくことも必要です。

今回ご紹介したリフレーミングのフレームワークを使って、これからも遭遇するであろう
仕事やプライベートでの困難を、成長の糧にしていけたらいいですね!

 
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