どのように目標設定をすればいいか

目標設定には3つのレベルがある

自分の個性や大好きなことを活かしながら、仕事をしていきたいと考えたとき、

『仕事を通じて、どうなっていきたいの?』

という質問に答えなくてはなりません。

この質問に答えることが出来ないということは、目的地のない旅と同じです。
目的地がないために、始まりも終わりもなく、ただフラフラと人生を
歩いていくことになってしまいます。

そこで、自分の人生の旅の目的地である「目標」を設定する作業が必要になります。 今回は、目標設定に関するフレームワークをお伝えします。

目標設定には3つのレベルがある。

目標設定をすることの重要性や必要性は、みんなが理解していることかもしれませんが、
その方法や考え方はあまり知られていません。
そのために、多くの人が「目標らしきもの」を掲げて旅に出かけては、
旅先で迷子になってしまうのです。

目標設定を行うために知っておきたいフレームワークとして、
「目標設定には3つのレベルがある」ということです。

それでは、さっそく目標設定の3つのレベルをご紹介しましょう。

《目標設定レベル:1》
目標設定レベル1は、目標達成の定義が決まっていない状態です。

よくある例としては、「私は、コーチング分野で成功する」という感じです。

まったく目標を持たない段階よりは、少しは人生の方向性を感じることが出来ますが、
それ以上のものではありません。

言い換えれば、中華料理店に入って、「私はラーメンを食べる」と宣言しているようなものです。
ラーメンを食べることはわかりますが、それ以上どうなりたいのかが分からないのです。

目標設定レベル1で留まる人なんているのかな?
とあなたは疑問に思うかもしれません。

でも、私が自分自身の経験や部下のコーチンング指導の経験を通じて感じるのは
このレベル1の人が多いという事です。

多くの人が目標のレベルは3つある事を知らないために、
「私は、○○で成功する」という目標を立てた時点で安心してしまうし、
指導者も、「おっ!目標が出来てたんだね!頑張りなさい!」で終わってしまうのです。

ちなみに、私が若かりし頃掲げた目標は、
「理学療法士として成功し、お金持ちになる!」でした。
今から考えれば、目標設定のレベルが甘いし、ちょっと恥ずかしいです・・・。

 

《目標設定レベル:2》
目標設定レベル2では、レベル1から進化して、
目標が達成したかどうかを判断する基準が表現」されています。

たとえば、先ほどの例でいえば、
「私は、毎月新規クライアントを5件獲得し、コーチングの分野で月収100万円になる。」
といった感じです。

レベル1では「方向性」のみが明確になったのに対し、レベル2では「どの場所に」
行きたいのかが明確になっています。

目的地を明確にすることで、目的地と現在地を逆算することができ、
逆算することで自分に足りないモノ・これから達成していくべきことが分かるようになります。

中華料理店の例で言うならば、
「私は、ラーメンの中でも中華そばが食べたい」と宣言している感じでしょうか。

多くの目標達成方法では、このレベル2までしか紹介されていません。
しかし、本当に目標達成をしたいのであれば、
レベル2を超えてレベル3の目標設定を行っていく必要があります。

 

《目標設定レベル:3》
目標設定レベル3では、言葉だけで表現していたレベル2の目標を
『イメージ』・『五感』・『感情』を用いて味わいます。

つまり・・・
「私は、毎月新規クライアントを5件獲得し、コーチングの分野で月収100万円になる。」
というレベル2の目標をもとに

頭の中で、目標を達成している自分の姿・周りの様子・環境・ストーリーをイメージします。
さらに、思い描いたイメージを五感を使った味わいます。
「あっ、こんなものが見える」(視覚)
「周りからは、○○だねって言われて褒められてる」(聴覚)
「クライアントさんから感謝の言葉や手紙があふれている」(視覚・聴覚)
「その時、私の身体は○○な感じで、とってもウキウキ・ワクワクしている」(身体感覚)

そのうえで、
「この現実に囲まれているなんて、私、幸せだわ!」
「この現実に囲まれて、今、○○な感情があふれ出している!」
と感情を味わってください。

そして、出来る限り何度でもこのレベル3を繰り返し繰り返し味わってください。

 

レベル3の目標設定が有効な理由

なぜレベル2ではだめで、レベル3までの目標設定をする必要があるのでしょうか?
それは、脳の仕組みに理由があります。

脳には、『イメージで体験した事と現実で体験した事の区別がつかない』
という特性があります。
そのため、レベル3の目標設定をイメージ・五感・感情で何度も味わうことを通じて
脳は、何度でもその成功体験を経験するのです。

「脳が成功体験を経験しても現実は変わってないから意味ないじゃないか!」
とあなたは思われるかもしれません。

しかし、話には続きがあります。
脳は何度も成功体験を経験した後に現実世界に帰ってきます。
すると、あるとき脳はこう思います。

「あれ、なんどもイメージで経験している世界と目の前の世界が一緒じゃない!!!!」
そして、さらに進んで・・・
「こんなのヤダ!!気持ち悪い!!目の前の世界をイメージの世界に合わせていかないと!!」

その結果、あなたは脳の欲求にこたえるように
自然と目標を達成したくなって、行動してしまうようになります。

さらに言えば、イメージの中で未来に感じる感情を先どりして感じている分、
自分が目標達成をしたときに、どんな幸せな感情を感じられるかが明確になり、
「はやく、その感情を味わいたい」とモチベーションも上がりやすくなります。

この一連の脳の特性を生かすことができるのが、目標設定レベル3なのです。

くどいようですが・・・中華料理店の例で言えば、
「中華そば」を食べると宣言して、中華そばを食べているときの
イメージや感情を何度も味わうのがレベル3の目標設定になります。

何度も何度もイメージし、イメージの中で体験すると、
「あかん!妄想してる場合じゃない!さっさと中華そば頼んで食べることにしよう!」
とあなたは決意し行動することでしょう。
この「気持ち悪いから、行動して目標を達成しよう」という感覚がレベル3の目標設定なのです。

今回は、目標設定の3つのレベルについてご紹介しました。
偉そうに言う私も、目標設定をズルズル先延ばしにしてしまう癖があります。
でも、目標設定をしないで行動することほど非効率な事はありません!

あなたもここで紹介したフレームワークを利用して
ご自身の目標設定や後輩・部下のコーチンングなどに役立てて下さいね!

 
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