実践!個人心理学(入門)

子ども時代にあなたが選んだライフスタイル

 

アドラーは『個人心理学』の中で
私たち一人一人が持っている『世界に対する価値観=世界観』を
『ライフスタイル』と名付けました。

 

そして、私たちは皆が同じ『客観的』な世界に住んでいるのではなく、
ライフスタイルを通じて『主観的』な世界に住んでいるのだと説明しました。

 

 

例えば、異性があなたと話をするとき、あなたの目を見て話してくれなかったとします。
こんな時、あなたはどんな風に感じますか?

 

『私はモテる!』っていうライフスタイルを持っている人は、
この時、
『あっ!この人照れて目をそらした!この人、私のこと好き何かな!?』
と思います。

 

逆に、
『私なんかモテるわけない』というライフスタイルを持っている人は、
『ああ、私の顔なんて見れたもんじゃないんだ・・・。やっぱりね・・・。』
と考えます。

 

 

このように私たちは同じ事実を目の前にしていたとしても、
んな『ライフスタイル』を通じてそれを見るかによって、
現実の解釈を変わってきてしまうのです。

 

そして、アドラーはライフスタイルに関して、
『現実を変えたいならば、あなたのライフスタイルを再選択しなければならない!』
と考えました。

 

 

そして、アドラーは、
あなたが『個人としての幸福』を手に入れるためには、
どんなライフスタイルを身につけるべきかについて、明確な明確な答えを持っていました。

 

アドラーが考えた私たちが身につけるべき『ライフスタイル』とは、
一体どんなものだったのでしょうか?

 

今回は、あなたや私が『個人としての幸せ』をつかむために、
身につけておくべきライフスタイルについてご紹介したいと思います!

 

 

アドラーが持っていたライフスタイルに関する考察を知ることで、
『あなたが今まで選んできたライフスタイルの正体とは何なのか』、
『どうすればそのライフスタイルから抜け出すことができるのか』、
を知ることができるようになるでしょう!

 

そして、それは、
あなたが『個人心理学』のエッセンスを大切にした生き方を始めることを手伝ってくれると思います!

 

 

子供時代にあなたが選んだライフスタイル

この世界の対する価値観・世界観である『ライフスタイル』ですが、
目の前にいる人がどんなライフスタイルを持っているかなんて分からないし、
『ライフスタイル』自体も人によってバラバラだと思いませんか?

 

しかし、アドラーは、そんな風には考えませんでした。
『人が身につけるライフスタイルには共通点がある!』と考えたのです。

 

その共通点とは一体何なのでしょうか?
そして、なぜ私たちは共通したライフスタイルを持つに至ったのでしょうか?

 

生きるために選んだライフスタイル

私たちが共通したライフスタイルを選択する理由は、
『生まれた時』から始まります。

 

私たちは『赤ちゃん〜子供時代』を通じて、とっても『非力』な存在です。
そのため、自分の周囲にいる『大人』の助けなしでは生きていくくことが出来ません。

 

そして、『私は大人の助けなしでは生きていけない』という環境を
すべての子供が経験することになります。

 

実際、
『おかげさまで45周年。』、
『生まれてこのかた、大人の世話にならず一人で生きてまいりました。』、
なんていう人(子ども)を見たことありませんよね?(笑)

 

 

 

この『私は大人の助けなしでは生きていけない』という不可避な現実を前にして、
子供たちは最初のライフスタイルを選択し始めます。

 

つまり、

 

『私は大人の助けなしでは生きていけない』
『大人の助けを十分に受けるためには、大人から気に入られ、愛されなければならない』
『では、どうすれば、私は大人から愛されるだろうか・・・』

 

子供たちはそんな風に考えながら、
『大人から愛されるためのライフスタイル』を身につけていくのです。

 

 

子供によっては、自分の周りの大人に迷惑をかけることで、
愛を確かめようとするかもしれません。

 

または、周りの大人に非常に従順であることで、
大人からの愛を受け取ろうとする子供もいるでしょう。

 

もしくは、精神的に不安定になる事で、
大人から心配してもらい、愛を独占しようとする子供もいるかもしれません。

 

子供たちが見せるライフスタイルは、見た目は全く別々の物であっても、
その根本は『愛されるため』のライフスタイルであり、
非力な自らの存在であっても、生き延びていけるように選択した
『生存戦略』であるとも言えるのです。

 

 

 

アドラーはこのように、
子供は誰しもが『私は非力で、大人の愛情なしでは生きていけない』
という環境を経験する事で、
『愛されるためのライフスタイル』を生存戦略として身につけるのだ、と考えました。

 

そして、子供の時に身につけた生存戦略であるライフスタイルが、
そのまま人格形成に繋がっていくとも考えたのです。

 

 

 

でも、あなたはもう子供じゃない

子供は成長する過程で、生存戦略の一つとして、
『愛されるための』ライフスタイルを身につけていく。
ここまでの理解は大丈夫でしょうか?

 

このことを前提して考えるとき、
アドラーは『大人』である『あなた』に警告を鳴らします。

 

 

『ところで、あなたは子供の頃に身につけたライフスタイルを今も持ち続けているのではありませんか?』と。

 

 

アドラーは、
『人はいつまでも子供時代のライフスタイルに引きずられていては、自立して幸せになることは出来ない。』、
『子供時代のライフスタイルから卒業し、新しいライフスタイルを身につけなければならない』、
と考えました。

 

 

『子供時代のライフスタイルに引きずられた人・・・?そんな人いる??』
もしかしたら、あなたはそんな風に疑問に思うかもしれません。

 

 

『子供時代のライフスタイルに引きずられた』人の例として、
アドラーは、すぐに感情的になってしまう人を挙げています。

 

子供は、言葉を使って自分の気持ちをうまく表現できない時、
時として感情を爆発させることで、自分の気持ちを伝えようとします。

 

そして、それが効果的であり、自分にとって有効であると知ると、
『自分の気持ちを最短で伝えるには、感情に訴えかければ良い』
というライフスタイルを身につけます。

 

そして、そのライフスタイルを大人になっても身につけていると、
その人は、感情を爆発させることで相手に気持ちを伝える
というコミュニケーション手段を多用するようになります。

 

 

 

時として、感情を爆発させても仕方ない場面もあるように感じることもあるかもしれません。

 

でも、アドラーは感情的になって気持ちを伝える事・怒りという感情を使う事は、
あくまで、子供時代のライフスタイルの産物であると考えます。

 

なぜなら、大人になった『あなた』は、
感情的にならずとも、怒りをぶつけなくとも、
自分の気持ちを『言葉』で伝えることが出来るからです。

 

 

先程の例なら、
『お母さんのケーキ食べちゃって、お母さん悲しかったよ。』
『次は、食べる前に確認してね』と言えば良いのです。

 

そこに、感情や怒りを用いる必要はありません。

 

 

 

もし仮に、
『いや、そうはいっても、怒りが込み上げてくるんだぁぁ!』
とあなたが思うなら、

 

それは、あなたが『怒り』というコミュニケーションに頼る事で、
『冷静に自分の想いを相手に伝える』という作業を省略しようとしている・・・
もっと言えば、『楽』しようとしているだけなのです。

 

アドラーはこのことについて、以下のように語っています。

 

 

 

大人になった私たちが選択するべきライフスタイルとは?

 

『子供時代のライフスタイルにとらわれてはいけない!』
というアドラーの考えをちょっとでも理解していただけたでしょうか?

 

このアドラーの考えが分かると、次に気になってくるのが、
『では、子供時代のライフスタイルを捨てるとして・・・』、
『私はどんなライフスタイルを身に付ければ良いの?』
という疑問です。

 

 

では、ここからはアドラーが
『大人になった私たちが身に付けるべき』と考えたライフスタイルとは
どんなものだったのかを見て行きましょう!

 

『子供』vs『大人』

アドラーが考えた『大人』が身に付けるべきライフスタイルの正体を知るためには、
その対極にいる『子供』のライフスタイルを考えれば、見えてきます。

 

 

子供時代に身に付けたライフスタイル・・・
それは『愛されるため』のライフスタイルでした。
そして、それは大人からの援助を『受け取る』ために用いられていたのでした。

 

この対極にあるのが大人のライフスタイルであるとするならば、
大人のライフスタイルとは・・・

 

 

『愛されるため』ではなく、『愛するため』の

 

『受け取るため』ではなく、『与えるため』の

 

ライフスタイルであるということが分かります。

 

つまり、
『世界は私に何を与えてくれるのだろう?どうすれば、愛されるだろうか?』
と考える子供時代のライフスタイルに対して、

 

大人の取るべきライフスタイルとは、
『世界に、私は何を与えることが出来るだろうか?』、
『どんな方法で、どんな風に世界を愛することができるだろうか』
という価値観だということです。

 

 

 

 

まぁ、そんなに難しく考えなくても、『私、愛されるよりも愛したい!!』
と思えるようになることが、大人のライフスタイルを身につけるゴール地点だということです。

 

 

 

愛したいけど・・・正直、怖い!?

 

さて、いきなりの質問なのですが・・・
あなたは『愛されること』、『愛すること』のどちらが怖いと感じますか?

 

いや、やっぱり、質問を変えてみましょう!
『愛されること』と『愛すること』、どちらが相手にされて嬉しいですか?

 

 

この質問には、多くの人がこう答えるはずです。
『私は、どちらかと言えば愛されたいです!』、
『だって、相手が好意を示してくれるのは嬉しいことだから』と。

 

 

確かに、相手から目に見える形で好意を示してもらえるのは、嬉しいことだと思います。
でも、本当にそれが、あなたが『愛されたい』理由なのでしょうか?

 

本当の理由はあなたの無意識の中にあります。

 

 

実は、無意識の中で、あなたは『愛すること』を怖れているのです。

 

『愛する』という行為は、あなたから始まります。
その結果、相手がどのような反応をしてくるのかは分かりません。

 

あなたの愛に対して、
『すっごく嬉しいよ。ありがとう』と言ってくれるかもしれませんし、
『余計なお世話だよ!放っておいてくれ!』と突き返されるかもしれません。

 

 

あなたが愛した結果、
相手からどんな反応が返ってくるのかを気にしてしまうと、
『相手の反応次第で、自分は傷ついてしまうのではないか』という可能性に
ビクビクしながら生きていかなければならなくなります。

 

でも、
愛するたびに、傷つくことを恐れるなんて・・・そんなの辛いですよね?

 

 

だからこそ、『愛する』という行為は、
『ただただ与える(見返りを気にしないで)』という行為でなければなりません。

 

そもそも、『与えた』代わりに『見返り』を求めてしまうなら、
それは『愛』ではなく、単なる『取引き』に過ぎないと言えるでしょう。

 

 

『相手の反応を気にせず愛し続ける・・・』、
『場合によっては無視されたり、馬鹿にされたり、傷つけられても・・・』、
『それでも愛し続ける・・・。』

 

そんな風に考えるとゾッとしませんか?

 

 

でも、それが『愛する』ということなのです。

 

あなたの無意識は、そのことが分かっています。
そのために、『愛する』という行為に踏み出すことに、躊躇してしまうのです。

 

『愛』をコストパフォーマンスで考えるべきではないですが、
『愛する』とは『与える』ことはあっても、
『受け取る事』を期待しないので、コスパが最高に悪いとも言えます。
(それでも、『与える』ことに意味を見出すからこそ、『愛』なんだと思います)

 

 

このような背景もあって、あなたの無意識は『愛すること』を怖がっているのです。

 

 

その一方で、『愛される』ことは『受け取る』ことに焦点が当たっています。
『愛すること』と比較すると、コスパも最高に良いと言えます。
だからこそ無意識は、『愛するよりも愛さたい!』と考えてしまうのです。

 

『愛する』ことを怖れる人と怖れない人の違いは

 

このよにうに、無意識のレベルであるとはいえ、
『愛する』ことに恐れを感じてしまうものなのですが、
時には、『愛する』ことを全く躊躇しない人も少なからず存在しています。

 

それは、人から受け取る事よりも与える事、疑うよりは信じることが出来る人達です。

 

 

あなたの周りにそんな人はいるでしょうか?
もしかしたら、
『あっ!あの人ってそんなタイプの人だな』と顔が浮かんでくるかもしれませんし、
『いやー、全くもって該当者はいないなぁ』と思われるかもしれません。

 

 

ちなみに私が子供たちとテレビを見ていて、
『この人は愛があふれているなぁ』と感じたのは、
ドラえもんのシズカちゃんでした。
(実在の人物じゃなくてごめんなさい!)

 

シズカちゃんは、
受け取らずとも『与える事』の出来る人です。
見返りがなくとも、『人を信じる』ことが出来る人です。

 

『愛』なんて言うと大げさなように聞こえるかもしれませんが、
『与える』、『信じる』、『許す』といった行動や立ち振る舞いを『素』のままで行うことが出来る
シズカちゃんは、まさにアドラーの考える『愛』を体現しているじゃないかなぁと私は思います。
(だって、普通、お風呂覗かれた時点で、一生絶縁しますもんね・・・。)

 

 

話がそれてしまいましたが・・・
では、この『愛することを怖れない』人と、
『愛する事に臆病な』人との違いは何なのでしょうか?

 

それは、『自分自身のことを愛し、受け入れているかどうか』の違いです。

 

『自分自身のことを愛し、受け入れる事が出来ていない』人

 

『自分自身のことを愛し、受け入れる事が出来ていない』状態とは、
例えるならば、格闘ゲームでダメージを食らい過ぎて、
今にも力尽きてしまいそうな状態であると言えます。

 

自分のことに自信が持てず、
自分で自分のことを否定してしまう悪循環に陥ってしまうので、
常に心はボロボロなのです。

 

そんな状況で、『人を愛するか?』という選択肢を迫られても、
『いや!!愛した結果、自分が傷ついたら本当にマズいことになるんで、やめときます!』
となってしまいますよね?

 

 

 

また、繰り返す自己嫌悪の悪循環の中にいるので、
『そもそも、私のことを愛してくれる人なんているっはずないし!』
という決めつけをしてしまいます。

 

 

つまり、『愛すること』が
『傷つくこと』、『みじめな想いをすること』とイコールで結ばれているので、
『愛する』ことからドンドン離れていくようにベクトルが向いているというわけです。

 

『自分の事を愛し、受け入れることが出来ている』人

一方、『自分の事を愛し、受け入れることが出来ている』状態の人は、
先程の『傷つくのではないか』、『みじめな想いをするのではないか』
というゲームの外にいます。

 

 

自分の事を愛する事で、今の自分自身を受け入れています。
そのため、どんな攻撃や困難も、その人の価値を傷つける理由にはなりません。

 

『人を愛した結果、自分の心が傷つくかもしれない』、
『人に与えた結果、なにも見返りが返ってこないかもしれない』、
『人を愛しても、その人に裏切られ、利用されるかもしれない』

 

それは確かに、悲しく辛い出来事かもしれないけれど、
それが自分の価値を下げることとは繋がらない。

 

『自分のことを愛し、受け入れることが出来ている』人は、
そもそも『愛すること』と『自分の価値』を別の話だと考えているので、
そもそも愛することのコストパフォーマンスも、自分が被るダメージも頭にはないのです。

 

そのため、彼らは『ただただ愛し、与える事』が出来るのです。

 

それって実現可能なの!?

 

『愛とは何か?』、
『愛するために必要な精神状態とは何か?』

 

それを議論したり、説明したりするのは、
ここまでの話を整理すれば、比較的簡単です。

 

つまり、
『自分の事を愛する事で、人の事を愛することができる』
『人のことを愛する事が出来れば、あなたは大人のライフスタイルを身につけられる!』
の言葉に集約することが出来るのです。

 

 

でも、本当に大切なのは、
そして、本当に難しいのは、
『それをいかに実践し、自分のモノにしていくか』だと思いませんか?

 

『さっ!そうと決まったら、さっさとライフスタイル変えちゃうか!』
と簡単にライフスタイルを切り替えることはできません。

 

今回の『大人のライフスタイル』を身に付ける話にしても、
切り換えようとするライフスタイルが、
子供時代から愛用してきたものなので、切り替えをするのは、なかなか大変です。

 

 

私自身の経験では、『ライフスタイル』自体を切り替えようとすると、
自分自身の心理的な抵抗に合いやすいと感じています。

 

そこで、私がおススメしたいのは、
まず『行動』自体を身に付けたいライフスタイルに合わせたものに変更させる事です。

 

なぜなら、あなたの世界に対する価値観である『ライフスタイル』を
意志の力で変更するのは難しいかもしれませんが、
あなたがどんな行動をとるかは、
あなたの意志の力で決めていくことが出来るからです。

 

 

よく、『見た目を変えると中身も変わってくる』なんて言いますが、
その原理をライフスタイルを変更する際にも使ってしまうのです!

 

 

『自分がどんな風に行動すれば良いのかな?』とふと迷ったときは、
『えーっと、自分が身に付けたいライフスタイルなら、どんな行動になるかな?』と考えて、
選びたいライフスタイルに合わせた行動を毎回毎回トレースしていくのです。

 

最初は、『最適な行動は何かを考える』→『行動する』を繰り返すことになりますが、
回数を増すごとに、
『適正な行動は何かを考える』というステップが省略できるようになり、
気が付けば、
『あれ、私、今、自然とライフスタイルに合わせた考え方が出来きてる!』
という状態になれます。

 

 

今回のテーマである大人のライフスタイルに関して言えば、
『愛されること』を求めることから、
『愛すること』へと行動を変化させることになります。

 

 

実践するにあたって、『私は、愛を選ぶんだ!』なんて意気込んでも、
正直、ちょっと気恥ずかしかったりします。

 

でも、『行動』自体を『愛する』事に変化させることは比較的簡単です。

 

事あるごとに、
『もし、愛にあふれている人だったら、こんな時どんな風に行動するかな?』
と自分に問いかけて、出てきた答えを実行するのみです!

 

職場に落ちているゴミを拾うにしても、始めは
『私、善人ぶっているように見えるんじゃ!?なんか、恥ずかしい!』
と感じるかもしれませんが、
『いや、私はライフスタイルに合わせた”行動”を実行しているだけなんだ』
と考えば、心理的な抵抗も少なくなります。

 

そうこうしているうちに、
『恥ずかしい』なんて考えることもなくなり、
ただスッとゴミを拾えるようになります。

 

 

ここで紹介したのは、
自分の中での心理的な抵抗を少なくするためのテクニックなのですが、
私には効果があったので、あなたにもぜひ試してもらえたらなと思います。
もし、『他にも、こんな方法でライフスタイルを変えることが出来るよ!』
という方法があれば、教えてもらえたら嬉しいです!

 

 

今回は私たちが子供時代に選択したライフスタイルと
それがどのような影響を現在及ぼしているかについてご紹介しました。

 

アドラーが私たちが身につけるべきだと考えた『愛する』というライフスタイルは、
頭で理解することは比較的簡単ですが、
それを実践するとなると、なかなか難しいです。

 

それゆえに、『愛すること』は、『子供時代のありかた』からの脱却であり、
『大人』になることと同じなのだとアドラーは考えていたくらいです。

 

 

ちなみに、アドラーは『人は変わることが出来る』という信念を持っていましたが、
ある時、講義を聞いていた人から
『そうはいっても、人が自分自身を変えようとするのには、それなりに時間がかかるのではないか?』
と質問されました。

 

私自身、ライフスタイルを変化させることの大切さは分かっても、
『それには時間がかかるのではないか?』
『自分はもう手遅れなのではないか』
という疑問が常に頭にありました。

 

つまり、ライフスタイルを変化させることに関して、この質問者と同じような疑問を持っていたのです。

 

これらの疑問に対するアドラーの答えはこうです。

 

 

 

 

『どれくらいの時間がかかるかは問題ではない。』
『あなたにとって大切な事ならば”自分自身を変化させる”努力を続けなさい』
とアドラーは伝えてくれているのです。

 

(実際、アドラーは、『3日あればライフスタイルは変えられる』とも語っており、
そんなに長い時間はかからないのかもしれません!)

 

 

アドラーはライフスタイルは、この瞬間から変えられるものだと考えていました。
今回紹介しフレームワークがあなたにとって、ライフスタイルを見直し、
『子ども』から『大人』のライフスタイルを身に付けるヒントになればと思います。

 

 

そして、当ページの内容が、
少しでもあなたが個人心理学・アドラーの教えを理解するのに役立てばうれしいです。
理解するのは簡単だけど、実践するには、あなたの『勇気』が試されるアドラーの教え。
私もあなたと一緒に少しづつ学びを深めながら、
アドラーの教えを身につけていきたいなと思っています。

 

 

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