ダブルクロッピング思考とは何か?

時間密度を高める『ダブルクロッピング思考』とは

 

あなたは『二毛作』という言葉を覚えていますか?
小学校の頃に『社会』で勉強した言葉です。

小学校だなんて・・・私にとっては、遠〜い昔のことです。
よく患者さんや利用者さんに、
『光陰矢の如しだよ』と教えてもらいますが、その言葉が最近やけに骨身にしみます(しみじみ・・・)

あっ!話がそれましたね!
『二毛作』とは、一年間で2度、同じ耕地で違う農作を育てることをいいます。
二毛作のポイントは、『せっかくの農地なんだから、1回しか使わないのは、、もったいないよね!』と考えていることです。
極端に言うと『欲張り思考』とも言えます。

この二毛作の考え方を『社会で勉強した』知識で止めておくのは、大変もったいないです。

なぜなら、この二毛作考え方は、仕事やプライベートに取り入れることが可能だからです!

この仕事に活かす二毛作の考え方を『ダブルクロッピング思考』と言います。
今回は、ダブルクロッピング思考についてのフレームワークをご紹介します!

どうせやるなら、欲張ろう!

『ダブルクロッピング』思考なんて聞くと、難しそうに思えますが、
とってもシンプルな考え方です。

要は、『何かをするなら、同時に違うこともできないかな?』と考えるのです。
『片手間で同時進行でできることを探して、一石二鳥の状態を作る』と言うこともできるでしょう。

 

今すぐにできる事で言えば、
家事・入浴・食事・トイレ・・・etc、必ず毎日行う日常生活動作をしながら、同時進行でできることを探すのです。
例えば、『お風呂に入りながら、読書する』もダブルクロッピングです。
これは実際に実践している人もいるかもしれませんね。

私の父親はトイレに何冊も本を持ち込んで、トイレをしながら読書をしています。
(家族としては迷惑ですが・・・)
でも、まとまった読書の時間が取れない父にとっては、ダブルクロッピングすることで、
トイレの時間がとても有意義で、自分を成長させる大切な時間に変身するのです。

このように、『ダブルクロッピング』って聞くと身構えてしまいますが、誰でも1つ2つは実践している事だと思います。

ダブルクロッピング思考は、
『細切れの時間もつなぎ合わせれば、結果としてちゃんと時間をとった時と同じリターンを得ることが出来る』
という考えに根付いた思考法です。

そのため、
『私も1つや2つはダブルクロッピングしてるよ〜!』で終わらずに、シビアに
『自分の生活のどこかにダブルクロッピングするチャンスはないか!?』と強く意識します。

ダブルクロッピング思考で生きることは、よくキルト作りに例えられます。
キルトを構成する布一つ一つは、なんでもない『布切れ』かもしれませんが、
それらが繋ぎ合わさた時に、壮大で美しい模様が姿を現し、ひとつの作品となります。

ダブルクロッピングも同じで、
一つ一つの時間は、片手間&細切れであるが、それらを繋ぎ合わせる事に意味があるのです。
だから、『私も1つや2つはダブルクロッピングしてるよ〜』では、効果がないのです。

あなたがダブルクロッピング思考を習得する際には、自分の普段の生活を整理して、
『どんな場面でダブルクロッピングをしていけるだろうか』と考えてみてください!

できれば、スケジュールのように可視化することで、
自分でも気づかなかったスキマ時間や、ダブルクロッピングできそうなポイントを見つけることがしやすくなりますよ!

私はこんなダブルクロッピングしてます!

私が友人や同僚にダブルクロッピング思考を教えてあげても、
教えてあげた人は、『何から始めれば良いのかなぁ?』と悩むことが多いです。
そこで、以下に私が実際にやっているダブルクロッピングの実例を挙げてみます!

私の例を見て、イメージを持った頂けたら、
次はあなたが自分オリジナルのダブルクロッピングを実践してみて下さいね!

スキマ時間に!

業務の中で、5〜10分程度のスキマ時間ができる事があると思います。
そんな時間はダブルクロッピングをして有効活用しましょう!

注意すべきは、「あっ!今ちょっと時間が出来た!」と予期せぬスキマ時間が生まれた時です。
そんな時に、『ぼーっ』と時間を過ごさないくていいように、
『スキマ時間が出来たらこれをする!』と事前に決めておきましょう!
本を読む、業界紙を読む、音楽を聴くなど・・・なんでもいいのですが、
できればその場でパッと準備できる・取り出せるものが良いと思います。

ちなみに、私は、英語学習が好きなので、スキマ時間ができたら英語教材を聞くようにしています。

また、厳密にはスキマ時間ではないのですが、
私は訪問リハビリに従事しているので、車での移動中も大切なダブルクロッピングをする時間です。
移動時間を合計すると、結構バカにできません。
運転中私は、ビジネス書のオーディオプログラムや自己啓発関係のラジオ番組などを聞いています。

その他にも、
『〇〇さんへの移動時間は20分かかるから、英語の発音練習を!』
『△△さんへの移動時間は10分くらいだから、経済関連のPodcastを聞こう!』
といったように、自分の時間割を立てる感覚でダブルクロッピングするスケジュールを組んだりしています

 

もちろん、バイクや自転車での移動中は、音楽・音声が聞けないので、
そんな時は、自分の考えを整理するための『一人喋り』をしたりしています。
ただ、ヒートアップして熱っぽく話し出すと、危ない人なので注意が必要ですが・・・(汗)
(『一人喋り』は自分の考えを整理することが出来るフレームワークですが、ここでは趣旨と外れるので詳細は省略します。)

リハビリをしている時に!

私は、リハビリテーションを提供しているときもダブルクロッピングを意識しています。

例えば、患者さんや利用者さんへのリハビリ介入をするのは当たり前ですが、
その方に有効であろう手技や専門知識を前日に予習しておいて、実際に活用してみるのです。
(※患者さんや利用者さんに関係のない知識や手技を試すのは、倫理的に問題があります。)

このようにすることで、『リハビリの提供』×『前日学習内容の実地での復習』のダブルクロッピングが可能になります。

理学療法を提供する上で幅広い知識が必要とされるので、
昔の私は理学療法に関係のありそうな本は片っ端から読んでいました。
と同時に、片っ端から忘れていくという苦悩にさいなまれていました。

しかし、ダブルクロッピング思考を取り入れて、
『リハビリの提供』と『復習』をセットにすることで、技術や知識の習得の速度が驚くほど高まりました!
自分の学習が加速するだけでなく、患者さんや利用者さんに実際に喜んでもらえるので、この方法はすごくおススメですよ!

 

ちなみに、めっちゃめちゃ余談になりますが・・・
私は冬場にマスクをして仕事をする時には、
『呼吸』と『ダイエット』のダブルクロッピングを実践しています。
どういうことかというと、私はマスクの下で腹横筋を収縮させながら、深い呼吸をしているのです。
(詳細にいえば、同時に骨盤底筋群も収縮させます。)
一時期流行したロングブレスダイエットの容量です。
マスクの下でバレないように『はぁぁぁぁぁぁー』と呼吸をしています。(だいぶ怪しい!?)
こうすることで、腹横筋と骨盤底筋群を鍛えて、基礎代謝を上げ、ダイエット効果を得ています。

私は、ダブルクロッピング思考に基づいて、
『どうせ息するんだから、ダイエット効果がある方が良いよね!?』と考えているのです。

新しい習慣を身に付けたい時に!

ダブルクロッピングは、新しい習慣を身に付けたいときにも使えます。

例えば、
あなたが『よし!毎日、自分の目標達成に向けた”ひとり反省会”をしよう!』と決めたとします。
自分で決めたことなのだから、自分の好きな時に『一人反省会』を始めればいいのですが、
初めの1日〜2日はモチベーションも高く実施できるのですが、
その後だんだんとやらなくなってしまった・・・というような経験はありませんか?

『ああ、私は自分で決めたことも続かないのか!?』とショックを受けますが、
落ち込まないでダブルクロッピング思考をしてみましょう!

具体的には『すでに行なっている活動』と『新しい習慣』をダブルクロッピングするのです。
例えば、『入浴』×『一人反省会』や『昼食』×『一人反省会』のように、
日常生活の中で必ず行わなければならない行為と『新しい習慣』とを掛け合わせてみましょう。

 

ただ、新しい習慣である『一人反省会』は、『歯磨き』や『着替え』などとの相性は良くありません。
できるだけ、習慣と活動の相性や、継続性があるのかなどを検討してくださいね!

ちなみに、私は訪問リハビリで自主トレーニングを指導する時も、
利用者さんに、『自主トレーニング』×『日常動作』のダブルクロッピングを指導しています。

どんな利用者さんも、自主トレーニングを指導したときは、
『先生!私、頑張ります!毎日やるね!』と言ってくれますが、
次の週に訪問して、自主トレーニングの実施状況を確認すると・・・
『あははっ!先生、頑張ろうと思ったんだけど、それがねぇ・・・(苦笑)』という状況になってしまいます。

今までやってなかった自主トレーニングを習慣として定着させるのは、それくらい難しいことなのです。

『どんなに利用者さんのモチベーションの高さは、自主トレの定着とは無関係なんだな』と気づいてからは、
私は積極的にダブルクロッピングを活用して・・・
『料理をして、煮炊ものを作る待ち時間でスクワットを5回しましょう!』
『トイレが終わったら、トイレの手すりで踵上げを10回しましょう!』といったように、指導します。

本当は、トレーニングの種目や回数をどんどん増やしたいと思っているのですが、
まずは、運動が習慣として定着することが大切であり、
利用者さんにとって、負担がなく実施が簡単にできるトレーニングを日常生活動作に結び付けてもらっています。
日寿生活動作は毎日何度も行うので、その度にトレーニングを行なってもらうことで比較的、習慣化が図りやすいです。
そして、運動が習慣になりさえすれば、そこにどんどん新しい運動メニューを追加していけるようになります。

やりたいことがあるほど、ダブルクロッピングを!

今回は、仕事・日常生活で活かす『ダブルクロッピング思考』についてご紹介しました。
どんなときにも、『1度で2度美味しい状況は作れないかな』と欲張ってくださいね!

ダブルクロッピングは日常生活だけにとどまらず、あなたが行うあらゆる活動に対して適応できます。

私が、当サイトで医療・介護従事者の人に役立つビジネススキルやビジネス思考をシェアしているのは、

『勉強したことの復習』

    ×

『勉強したことのアウトプット』

    ×

『同じ業界で働くあなたへの貢献』

    ×

『自己実現』

    ×

『自分の大好きなことをやる時間』

であり、当サイト運営することは、私にとってダブルどころか5つの意義を持っているのです。
このように、一つの活動に複数の意義を見出すことで、
時間の密度を高めることができますし、活動に対するモチベーションを高く維持することが出来ます。

ダブルクロッピングするコツとしては、週間スケジュールを把握することです。
週間スケジュールが分かっていれば、
スキマ時間をみつけたり、ダブルクロッピングできそうな活動に目星をつけやすくなったりしますよ!

『やりたいことがたくさんあるけど、全部はできない!!』と嘆くのではなく、
『やりたいことがたくさんあるからこそ、全部やる!助けてダブルクロッピング!』と考えましょう!
嘆くことでなく、欲張ることであなたの時間密度は劇的に高まっていくのです!!

当サイトでは、スケジュール管理の方法についてのフレームワークもご紹介しているので、
そちらのページも参考にしてもらいながら、あなたオリジナルのダブルクロッピングを実践してみてくださいね!

 
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