投資思考と勉強との関係について

投資思考でInputを捉え直そう!

 

私が高校生だった頃、『リハビリの仕事とはどんなものなのか』を知りたくて、病院見学をさせて頂いたことがあります。

見学先の理学療法士の先生は、親身に私の話を聞いてくれて、理学療法士という仕事についても色々教えてくれました。

その時の先生の話の中で、一番印象的だった言葉が・・・
『いやー、働いてみると、"学生の時にもっと勉強しとけば良かった"って思うわ。』です。

この言葉を聞いて、私が思った事・感じた事は、『へぇー、理学療法士って大変なんだな』ではありません。

正直に話すと、私は…

『素晴らしい臨床家のこの人でも勉強不足なんだ…という事は…』

『勝てる!僕が学校に入って真剣に勉強すれば、この人に勝てる!!』

と思いました。(生意気ですよねー(汗))

 

『中の下』だった高校生の私が、
今までの古い自分を捨てて、『トップランク』の人間の仲間入りするチャンスが目の前にあると感じたのです。

理学療法士に憧れていた私が、理学療法士を憧れだけでなく、人生の希望(チャンス)だと認識した瞬間でした。

理学療法士の学校を卒業して、長ーい歳月がたちましたが、今、私が思う事は・・・

『あー!学生の時、もっと勉強しとけば良かった』です(笑)

学校には無事入学する事ができましたが、

『やったー!学校に入学できた!わーい、わーい!』状態になり、

『解剖学?難しくて、よくわかんなーい』

『物理学?私、文系だから・・・だいっきらーい』

と高校生だった頃の『志』を入学式の日に学校の校門に置き忘れてきてしまったのです。

学生の時代には、素行不良だったり、世紀の大失恋をしたりと色々ありましたが、
あなたは興味ないと思うので省略しますね(汗)

さて、そんな私だったからこそ、臨床に出てからが大変でした。
そもそも、学生として身に付けておくべき基礎知識すら怪しい状態だったので、
働き出してからは、毎日が勉強の日々でした。

内部疾患、循環器疾患、精神疾患、整形疾患、認知症、運動療法、脳科学・・・
言い出したらキリがありませんが、病院で理学療法を提供するには、あらゆる分野の知識を持っていなければなりません。

私は必死になって勉強しましたが、勉強の時間をかける割に、思うように知識が身に付きませんでした。

一方で、私が尊敬する先輩は、見た目でわかるほどに日々、知識を吸収し、
どんどん深みのあるリハビリテーションを提供されていました。

また、それに刺激された私の同期達も、グングンと知識と技術を身につけていくのでした。

そんな先輩や同僚を見ていて、勉強しても身に付かない私は、
『ああ、自分はやっぱりアホなのか!?』と深ーく悩んでいました。

そんな時、私はその尊敬する先輩にアドバイスを求めました。
『勉強しても、勉強しても、身につかないんです。どうしたら良いでしょうか?』と。

この時、私は尊敬する先輩の『マル秘勉強テクニック』を教えてもらえるのではないかと期待していました。
でも、先輩の口から出てきたのは、
『おかしいなぁ・・・。目の前の患者様のために勉強すれば、誰でも知識は身につくのになぁ』という言葉でした。

私は先輩にバレないように注意しながら、内心ではガッカリしました。
先輩から『誰でも今すぐ天才になれる!マル秘勉強法』を教えてもらうつもりだったのに、
先輩の口から出てきたのは一般論だったのですから!

 

その後、私は『どんな風に勉強すれば良いのか?』について、ビジネス書を読みあさり研究していきました。

その中で、手法こそ様々ではあるけれど、どんな勉強法にも共通している1つの思考法がある事に気づきました。
そして、その思考法は今までの自分の勉強には欠けているもだったのです。

私は世の中の勉強法に共通していて、今までの自分になかったその『思考法』を取り入れてみました。

その結果、今までと比べ物にならないほど、知識の吸収や技術の習得が早くできるようになったのです!

この思考法に立てば、先輩が私に言ってくれた
『おかしいなぁ・・・。目の前の患者様のために勉強すれば、誰でも知識は身につくのになぁ』の意味がよーく分かります。

今回は私のように『どうやって勉強すれば良いのか分からない』というあなたに向けて、
『学習する事をどのように捉えれば、より成果を上げる事ができるのか』についてのフレームワークをご紹介します!

趣味で勉強してるの?違うよね!?

まず、あなたに聞きたいのは・・・
『あなたが勉強しているのは趣味でやっているのですか?』ということです。

この答えが『YES!自分の専門分野が大好きだから勉強しているの!』という人は、
おそらく私の記事を読んでないと思います。

むしろ、『趣味だなんて!仕事で成果を出すために勉強しているのよ!』というのがあなたの正直な気持ちだと思います。

だとするならば、ここに重要な真理が隠れています。
要は、勉強というのは『成果を出すため』のツールでしかないのです。
言葉だけ聞くと、当たり前のように思ってしまいますよね?

でも『どんな風に勉強したらいいの?』と悩んでいる私(&あなた)のような人は、
『勉強方法』に焦点が当たってしまい、肝心の『成果を出す』ことを忘れてしまっていることが往々にしてあります。

勉強して成果を出すためにするべきこと

そこで、私たちがするべきことは何かと言われれば、『勉強に対する評価基準を変える』というです。

通常ならば、
『おっ!今日は○時間、勉強できた!すげー!』と『どれだけ長く勉強したか?』を勉強に対する評価基準にしてますよね?

それを、『この勉強した時間や内容が、どれだけのアウトプット(成果)を生み出したのか?』に変えてみましょう!

この評価基準を採用した途端に、
『これだけ多くの時間を費やして勉強しているのに身に付かない!』
という言い訳はできなくなります。
『大事なのは、時間じゃなく成果だよ!』と言われておしまいです。

長年愛用してきた言い訳を取り上げられることは辛いですが、
「評価基準を変える」という選択をして、初めてあなたは
『だったら、どうやって成果を出せばいいの?』と考え始めることができるようになるのです。

『勉強すること』も投資活動と同じ!

この考え方は、投資を例えに考えるとわかりやすいです。
投資活動では、『資源(=お金)』を投資し、『リターン(=お金)』を得ています。
一方、勉強では『資源(=時間)』を投資し、『リターン(=仕事の成果)』を得ていると言えるのです。

投資にしても、勉強にしても欲しいのはリターンです。資源ではありません。
『よっしゃー!今日はたくさん投資したぜー!』と喜んでいる人がいても、
『いやいや、投資した金額よりどれだけ儲けたかが大切でしょ?』と誰でも突っ込めるのに、
『よっしゃー!今日は長時間勉強したぜ!』と喜んでいる人がいても、
突っ込みにくいのはリターンに焦点が当たっていないからなのです。

 

投資活動では必ずROI(Return Of Investment)を測定します。
ROIとは『投資した資本に対して得られた利益のこと』を言います。

私は投資の専門家ではないので、詳細には説明できませんが・・・

『10の投資でリターンが10』だと10/10でROIは『1』です。

『10の投資でリターンが20』だと10/20でROIは『2』です。

このようにROIを投資活動ごとに測定し、
『リターンを確保できたのか?』、『ROIが低い原因はなぜか?』を検証していくのです。

投資活動で当たり前となっているROIの測定は、勉強においては考慮されることは少ないと言えます。
ぜひ、ROIの視点を持って勉強とその成果を見つけ直してもらいたいと思います!

あなたがROIを測定する方法とは

・・・と言われても、
仕事の成果は具体的な数字に置き換えることが難しく、ROIを数字で管理することが出来ないと思います。

そんな時は、リターンを『アウトプットした時間』に置きかけてみましょう!

つまり、勉強における評価基準を『アウトプットした時間/インプットした時間』とするのです

このようにすることで、『勉強すること』に焦点をあてることなく、
『どれだけ、インプットしたことを活用したか』、『成果を出すことが出来たか』に意識を持ってくることができます。

 

実は、私が勉強しても成果を出せなかったのは、
この『知識をアウトプットする時間』、『知識を活用して成果を出すこと』に焦点を当てられていなかったことが原因でした。
私は、『仕事では幅広い知識が求められているんだ!!(汗)』という強迫観念から
実際に臨床の現場で使用するかどうかに関わらず、手当たり次第に知識を吸収していました。
つまり、実際のアウトプットを無視して、インプットすることしか頭になかったのです。

そのために、必死にインプットしてもアウトプットする機会がないために、
覚えては忘れるという悪循環にハマっていたのです。

先輩が私に言ってくれた、
『目の前の患者様のために勉強すれば、誰でも知識は身につくのになぁ』という言葉は正しかったのです。

『目の前の患者様のために勉強』というのは『アウトプットするためのインプット』ということです。
先輩は『アウトプットを前提として勉強すれば、知識・技術は身につく』と教えてくれていたのに、
私は気づくことが出来ていないかったのです。

勉強のフレームワークを整理しておきましょう!

話が長くなったので、ここで勉強に対するフレームワークを整理しておきましょう!

1、あなたは趣味で勉強しているんじゃない
  仕事で成果を上げるために勉強している

2、勉強に対する評価基準は、『時間』ではなく『成果』

3、勉強とは投資活動。ROIの評価をしよう!
  医療・介護業界では『アウトプット時間/インプット時間』をROIの指標に用いよう!

ここまでの理解は大丈夫でしょうか?

話だけ聞くと、『あ〜!それ聞いたことあるよ』的な当たり前に感じる内容ですが、
『知っているかどうか』ではなく『活用できているかどうか』が大切なので、
あなたが『今の自分には足りてないなぁ』都思う部分があったら、ぜひ参考にして、勉強に取り入れて下さいね!

本サイトの別ページでは、では、知識を吸収する『勉強』から離れて、
ビジネスを動かしたり、管理者・リーダーとして活動する上での『勉強』についてのフレームワークもご紹介しています!
ぜひ、そちらのページも参考にしてあなたの勉強を進めてもらえたら、嬉しいです!

Sponsored Link
Sponsored Link


HOME フレームワークって何? フレームワークを学ぶ意義は? 当サイト活用3つの戦略 プロフィール お問合せ