寸志と松の葉について

贈答:寸志と松の葉

医療や介護の現場で管理職として働く年数を重ねると、
次第に、後輩や部下などが増えてきます。

彼らと一緒に、飲み会や歓迎会、忘年会などを経験することもあるでしょう。
先輩としての見栄でもあるのですが、自分は2次会・3次会に参加しないですが、
「会費の足しに使ってね」とお金を渡したりします。

その際に、おもむろに財布からお金を取り出してもいいのですが、
『何かもっとカッコよくお金を渡すことができたら良いのに』と思っていたら、
こんなビジネスマナーに出会いました。

今回は、スマートにお金を差し出すときに使えるビジネスマナーを紹介します。

かっこよく『寸志』と書いた封筒を手渡そう!

相手の人にモノを送るときに、『粗品』という表書きを用います。

モノではなく現金や商品券を贈る際には、
「品」ではないので『粗品』は使えません。

その代わりに、「ほんのわずかな気持ちです」という意味の
寸志』という表書きを用いることを覚えておくと便利です!

別に改まった祝儀袋でなくても良く、白封筒に『寸志』と書いて渡せばいいです。

また、その際の注意点なのですが、
「寸志」は目上から目下の人に対して送る分には
「ほんの少しの気持ちだと思って受け取ってね」というニュアンスで使えますが、
目下の人が同じように『寸志』を使うのは、やや偉そうな感じが出てしまいます。

寸志』の代わりに『松の葉』と言う表現もあります!

その場合には、『寸志』の代わりに『松の葉』という表書きが推奨されます。

松の葉」は「松の葉を包むほどのほんのわずかな気持ちです
という意味で使います。

この表書きは、他にも、遅れてしまったお祝いや、
先ほど、私がカッコよく渡したかった「みんなの2次会の会費の足しにしてくれ」と渡すお金など
名目が分かりにくいお金を送るときにも使用できます。

 

祝儀袋や香典袋などの上に結ばれているのを
『水引』と言います。

水引には実は、
『蝶結び』と『結び切り』の2種類があります。

 

そして、この2種類の使い分けをしっかり覚えないと
常識がないと思われてしまいます。

ちなみに、私はぜんぜん知りませんでした。
そのため、友人の結婚式の祝儀袋を買いに行っても、どれを買っていいか分からず、

『おっ!これは豪華でおめでたい感じだな!これならご祝儀袋として使えるだろう!』

みたいな感じで選んでいました・・・。

水引の種類を知れば、どんな場面でどんな袋を買えばいいのか分かるので、 あなたは、水引のルールをマスターしてもらいたいと思います!

蝶結び

蝶結びは出産祝い、昇進祝い、新築祝い、お中元などに用います。
蝶結びは、すぐにほどける事から、
何度あっても良い」という意味が込められているのです。

結び切り

結び切りは、結婚・葬式・入院見舞いなどに用います。

結び切りは、一度結んだらほどけないので
1度だけのこと」に用いるのです。

結婚も葬式も入院も1度きりで良いですもんね!
(葬式を2度する人は見たことないですが・・・)

ちなみに、水引のルールを知らないで、贈答を行うと
誤解を招いてしまうので、注意してくださいね!

たとえば、「ほんの僅かですが、気持ちです。受け取ってくださいね」とお金を渡すときに用いる
『寸志』と言う言葉を、「結び切り」の袋に書くと、

『ほんの僅かですが、気持ちです。受け取ってくださいね。まぁ、こんなことは何度もないに越したことないですが。』
という意味にもなりかねないので、とてもイヤミな奴だと思われるかもしれません!

   
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