コピーライティングを構成する主要4要素

突然ですが、
あなたは文章を書くことが得意ですか?
もしくは、文章を書くことが好きですか?
そんな質問されても、『ん〜、好きか・・・得意かと聞かれたら・・・違うかな・・・・』
と感じてしまう方が多いかと思います。
にも関わらず、あなたや私が働く医療・介護業界では、
意外と他者に向けて文章を書くことが多いのではないでしょうか?
私自身、いきなり上司から
『山田君、〇〇に関する文章を書いてくれ!』
『△△について、今度発行するニュースレターに乗せたいから書いて欲しい!』
等と言われて、汗をかきながら文書を書いた覚えがあります。
(結局は上手に書けず、上司に何度も文章を修正してもらいました・・・。)
そもそも、あなたも私も自分の仕事の専門分野に関しては、
学校で勉強したり、働きながら学びを深めることはできますが、
文章の書き方や『お客様の心を動かす』文章術に関しては、知る機会はほとんどありません。
そこで、今回から数回に分けて『人の心を動かす文章術』であるコピーライティングをご紹介したいと思います。
コピーライティングとは『人の心を動かして』、商品を買ってもらう文章術です。
もちろん、あなたが何かを売り込むことは実際にはないかもしれませんが、
コピーライティングで用いられているフレームワークは、あなたが文章を書く際に参考にできるものばかりです!
今回は、まずコピーライティングとは何かという全体像を理解してもらうために、
『コピーライティングを構成する主要4要素』をご紹介します!
文章を書く『力』は、仕事に限らずあなたが今後、活躍していく上で必要とされる能力です。
ここで、コピーライティングの基礎を学んで、あなたの『書く力』を伸ばしてくださいね!
コピーライティングの主要4要素とは
コピーライティングの主要要素は、
1、キャッチコピー 2、ボディコピー 3、クロージングコピー 4、追伸(最後に) |
の4つの要素によって構成されています。
コピーライティングを『上手い文章の書き方』だと勘違いしてしまうと、
『コピーライティングの構成要素なんて知らなくても良いのでは?』
『自分は上手い文章の書き方を知りたいだけなんだけど・・・』
と、感じてしまうかもしれません。
しかし、実際にはどんなに表現力が豊かで、美しい文章が書けたとしても、
コピーライティングを構成する4要素がうまくかみ合わないと、文章全体に説得力を持たせることが出来きません。
そのため、お客様の心を動かす文章を書くには、4つの構成要素の役割をしっかりと理解することが前提になるのです。
そして、それらの構成要素をしっかりと理解した上で、美しい表現を学べば、
よりお客様の心に届く文章を書くことが出来ると思います。
それでは、実際にコピーライティングを構成する主要4項目についてご紹介していきましょう!
キャッチ
コピーライティングという言葉を知らないあなたでも、
『キャッチコピー』という言葉は聞いたことがあるでしょう。
キャッチコピーとは、文字通り文章を読んでくれたお客様をキャッチして
続きを読んでもらう事を目的とした『文章』です。
コピーライティングの世界では、
『文書を目の前にして実際に読み進めてくれるのは2割しかいない』と考えられています。
キャッチコピーは、この2割を3割、4割に増やすためのモノだと言えます。
では、具体的にはどうするのかというと・・・
お客様の感情を揺さぶるような文章を載せて、お客様に
『んん!?もしかしたら私が求めていたものが、ここにはあるかも!』
『ちょっと、気になるから続きを読んでみよう・・・』と思ってもらうのです。
人が続きを読みたくなるポイントは2つあります。
1、現在自分が抱えている『痛み』を取り除いてくれるかもしれない! 2、自分にとって望ましい快楽を得る事ができるかもしれない! |
キャッチコピーが、このどちらかの願望に働きかける文章であるとお客様は続きを読みたくなるのです。
例でいえば、
『彼氏が感動で泣いてしまいました。私にもできた最高の記念日のつくり方教えます!』
→記念日をどう過ごせばいいか分からないという『痛み』に訴えかける
→感動の記念日を彼氏と過ごすことが出来るという『快楽』に訴えかける
『クリスマスまでに、彼氏を作りたいあなたへ!』
→彼氏がいないという『痛み』に訴えかける
『初心者でも、3か月後に料理のレパートリーが30以上になるって本当ですか?』
→料理のレパートリーが少ない、経験がないという『痛み』に訴えかける
などのようになります。(私の文章の上手い下手はいったん置いておいてください・・・(汗))
これらは、お客様が抱える『痛み』や『快楽』に訴えかけるものです。

キャッチコピーのメッセージがお客様にピッタリであれば、
『んん!?なになに?』と読んでもらう事が出来るでしょう。
ボディ
ボディコピーは、文書を読むに当たってお客様が感じる4つの疑問に答えるための『文章』です。
お客様が感じる4つの疑問とは・・・
1、これは私に何をもたらしてくれるの?私はどんな恩恵を受ける事が出来るの? 2、なぜ、これが私の役に立つって言えるの? 3、ところで、あなたは何者? 4、本当に・・・買ってもいいのかな? |
になります。
ボディコピーを通じて、これらの疑問に答えていき、お客様の心をさらに惹きつけるのです!
ボディコピーを書く時に大切なことは、文章の書き方ではなく、心構えです。
ライティングの世界では『あなたの大切な人にむけて手紙を書くつもりで書きなさい』と指導されます。
お客様が持つ4つの疑問に答えるのが、ボディコピーの役割ですが、
説明することで頭がいっぱいになり、理論武装した文章を書いてしまうとお客様の心が冷めてしまいます。
そうではなくて、
『これは本当にいい商品・サービスなんだ。だから、大切なあなたにも知ってもらいたい!』
という気持ちで文章を書くべきなのです。

クロージング
コピーライティングでは、『人は結論を出すのを先送りにする生き物である』と考えます。
つまり、どんなに商品やサービスの魅力を伝えても、
『商品がすっごく魅力的なのは分かった!でも・・・今すぐ買うのは・・・やめときます』
と考えてしまうのが人間の性であるととらえているのです。
そこで、人が考える『やっぱり・・・やめときます』を『やっぱり買います!』にするために、
商品を購入する気持ちを後押しするためにクロージングコピーが存在します。
お客様の気持ちを後押しするためにクロージングコピーで行うことはシンプルです。
お客様に今回のオファーがどれほど『お客様にとって魅力的なのか』を伝えます。
その結果、お客様に今回のオファーを『魅力的過ぎて断れないわ!』と思ってもらうのです。
伝えるべき『魅力』は以下の4つです。
1、簡便性 2、希少性 3、特典 4、保証 |
これら4つのポイントをお客様に伝えて、
今回のオファーが『いかに魅力的なオファーであるか』を再確認してもらうのです。
お客様が『確かに・・・この機会を逃す方が、自分にとっての不利益になるわね』と思ってもらえたら、
クロージングコピーは役割を果たしたことになります。

『魅力』をお伝えする際の注意点としては、『正当性』もお伝えすることです。
お客様は、
『数量限定とか言っているけど、どうせ嘘なんでしょ?』
『特典、特典って言ってるけど、いつ買っても特典はつくんでしょ?』
と疑いの目をもって、コピーを読まれます。
つまり、書かれている文章の『妥当性』が疑われているのです。
そこで、希少性や特典に関しては、
『なぜ、今回だけ可能なのか』という理由を述べなければなりません。
例えば、個数限定に関しては、
『当製品はこだわった国産原料を基に作っています。
日本国内では、原料は7月の一ヶ月しか採取することが出来ないため、生産個数に限りがあるのです』
のように理由を伝えることが出来れば、個数限定の『妥当性』を証明することができ、
説得力のある文章にすることが出来るのです。
追伸(最後に)
追伸(最後に)は、今回のコピーライティングの『まとめ』の部分に当たります。
今回のオファーの内容をわかりやすく記載することで、お客様に購入を再度検討してもらうのです。
私は、コピーライティングを学んでいるときは、この『追伸(最後に)』の重要性が分かっていませんでした。
実は、この『追伸(最後に)』は、オファーの内容がまとまって記載されていることから、
キャッチコピーの次に読まれる可能性が高い部分になるからです。
確かに、私がなにかのオファーをするコピーを読むときは、
『結局、どんな内容のコピーなわけ??』と思って、『まとめ』が書いてある部分を読んでいます。
ゆえに、この追伸(最後に)の部分も手を抜かずに作成する必要があるのです。
コピーライティングの構成要素がイメージできたでしょうか?
今回は、コピーライティングを構成する4要素についてご紹介しました。
このコピーライティングの構成要素を知ると、チラシやニュースレターを読むときに、
今までと違った視点で文章を読むことが出来ると思います!
これもフレームワーク(枠組み)を知ることで、物事の見え方が違って見える例だと言えます。
これから、他のページでコピーライティングの実際をさらに解説していきますが、
当サイトで学ぶことで終わらずに、あなたの身の回りにある文章を読んで、
プロが書いたコピーライティングの実例を学んでもらえると、さらに理解が進むと思います!
『お客様の心を動かす』文章術であるコピーライティングを
あなたの仕事やプライベートで活かせるようになると、文章を書くことが楽しくなると思います!
一緒に頑張りましょう!

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