クロージングコピーの作成:簡便性&希少性を伝える

『ねぇ、もうすぐ車検の時期なんだけど、どこに検査を出すか決めたの?』
『あの車10年以上乗っているんだし、子供達も大きくなってきたから、車検は止めてファミリーカーに買い換えない?』
『今度、帰省する時に持っていくお土産何にするか決めた?』
ここ最近、私が嫁さんから聞かれた質問です。
この3つの質問に対する私の返答は・・・
『うーーん・・・まだ・・・』です。
これを読まれたあなたが女性なら『これだから、男はダメなのよ!』とツッコまれているかもしれません(汗)
しかし、『決めなければいけないのに、決められない』というのは私1人だけではないはずです!(必死)。
きっと、あなたにも思い当たるところや経験があると思います。
コピーライティングでは、
『人は決断を先送りにしてしまう生き物』だと考えています。
文章のボディ部分で、どれだけ魅力的で分かりやすい文章や、安心して購入できる材料を提示したとしても、
それでも、お客様は購入に踏み込めません。
そこで、お客様に『購入しましょう!』とお誘いする(導く)クロージングコピーを作成する必要があるのです。
クロージングコピーは、簡便性・希少性・特典・保証の4つで構成されています。
今回は、『簡便性』・『希少性』に焦点を当てて、
どのようにクロージングコピーで活用していくのかのフレームワークをご紹介します。
『簡便性』&『希少性』でお客様の後押しをしよう!
クロージングコピーで行うべきことは、『今回のオファーがどれだけ魅力的か』をお伝えすることです。
その魅力は4つあり、今回は簡便性と希少性についてご紹介します。
簡便性・希少性と言われてもピンとこないかも知れませんが、
通販番組やセールスレターで頻繁に使われている手法なので、
あなたの身の回りでどんな風に使われているかを考えながら、読んでみてくださいね!
簡便性とは何か
では、まず『簡便性』について説明しましょう!
簡便性を伝えるとは、お客様に『商品・サービスがいかにお手軽に』利用できるかを伝えることです。
つまり、購入に際して『よし!買おう』と思いきれないお客様に対して、あなたにとって商品を購入することは、
『簡単で』、
『素早く手に入って』、
『便利で』、
『しかも、あなたのお手を煩わせることはありません』
と伝えるのです。
例えば、訪問リハビリを提供する事業所の場合だと、
まずはご相談のお電話をください!(行動が簡単) サービス開始に当たっての必要な事務作業・調整業務は当方で代行させていただきます!(お客様の負担がない) お客様のお電話から3日以内にサービス提供できるようにさせていただきます。〈素早く手に入る) |
のようになります。この例では、お客様にとって心理的な負担なくサービスを開始できることを強調する意図があります。

もちろん、商品やサービスによって、お客様に提示できる『簡便性』は変わってくると思うので、
あなたの場合だと、どんな『簡便性』のオファーができるかを考えてみてくださいね!
希少性とは何か:希少性の7パターン
続いて『希少性』についてご紹介しましょう!
希少性とは字の通り、『まれで少ない』≒『大変貴重である』ということです。
お客様に『希少性』を伝えるとは、
『今回のオファーは大変貴重で、めったにないオファーなんです』と訴えかけることを言います。
コピーライティングにおける希少性の提示の仕方は7パターンあります。
希少性の7パターンそれは・・・
1、人数の限定 2、数量の 〃 3、時間の 〃 4、日数・期間の 〃 5、曜日の 〃 6、客層の 〃 7、条件の 〃 |
になります。ここで見ればわかるように、『希少性』があるとは、『限定性』が存在していることとイコールになります。
簡単に言うと、
『今回、さんざん商品やサービスの案内をしてきたのですが・・、ごめんなさい!!
欲しい人みなさん全員に提供できるわけではないんです!なぜなら○○という限定があるからなんです!』
と言ってしまうのです。
このように『ごめんなさい!急いでもらわないと、あなたに提供できない可能性があるんです』と伝えることで、
商品やサービスの希少価値を高め、客様を急かすことができるのです。

この希少性(限定性)を提示することは、
読んでいる人に『これは希少価値があるんだなぁ』と思ってもらう効果があるだけではなく、
特定の人に『このオファーはまさに私のためにあるのではないか』と感じてもらう効果もあります。
例えば、曜日・客層・条件に限定性をつけた場合、
『現在、皆様よりお問い合わせを多くいただいておりまして、訪問リハビリの空き状況には限りがあります。 そのため今回の訪問リハビリのご案内は、 ”火曜・水曜・金曜”の曜日に(曜日の限定)、 に限定させて頂きます。ご理解のほどよろしくお願い致します。』 |
のようになります。
ここまで限定すると、ターゲット層が絞られてしまう反面、
この条件にぴったりと当てはまる人にとっては、『こ、これ・・・私のことじゃん!ど、どうしよう!!』
と思ってもらうことができます。
多くの人に読んでもらえる文章ではなく、
特定の人の心に深く・強く届く文章を書くことがコピーライティングの目的なので、
『希少性』を提示することは、メッセージを届けたいターゲットを絞り込むことにも有効なのです。
お客様の心に響く簡便性と希少性を考えよう!
今回はクロージングコピーにおける『簡便性』と『希少性』についてご紹介しました。
はじめにも述べましたが、クロージングコピーの目的は、あなたの商品やサービスの魅力を強調し、
お客様が購入を決心する後押しをしてあげることです。
今回ご紹介したフレームワークを参考にしてもらいながら、
あなたの提供する商品やサービスの魅力を何倍にもする『簡便性』と『希少性』にはどんなものがあるのか
を考えてみてくださいね!
また、当サイトの他ページではクロージングコピーで用いる『特典』・『保証』についてもご紹介しています。
そちらのページも参考にして、魅力あるクロージングコピーを作っていきましょう!

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