ボディコピーの作成:『ところで、あなたは何者?』に答える

コピーライティングにおいて、ボディコピーの中では、興味を持ってくださったお客様の心をさらに惹きつけるために、
お客様が抱く4つの疑問に答えて、お客様の『興味』を『購買意欲』にまで育てていかなければなりません。
今回は、文章を読みながらお客様が抱く4つの疑問・質問の内の1つである
『商品のことは分かったけど・・・あなたは何者なの?』
にお答えするフレームワークをご紹介します。
『あなたのこと・・・信じていいの??』
お客様は、商品・サービスに関する文章を読んでいて、ふと
『商品のことはわかってきたけど、この文章を書いている人は何者なんだろう?』、
『これを書いている人は、どんな権限があって私に説明しているんだろう?』
と疑問に思います。
一見すると、『ああ、私って信頼されてないんだなぁ』とあなたは思うかもしれませんが・・・
これは裏を返せば、お客様があなたの書いた文章に説得力を感じたからこそ、
この文章が『本物』であって欲しいという気持ちが芽生えた証なのです。
つまり、お客様は『あなたのこと・・・信じて良いの?』と確認したいわけです。
誤解を恐れずにいうならば、
『あなたという人は本物で、そのあなたが書く文章は本物である』と証明して欲しいと思っているのです。

では、『大丈夫ですよ。私のことを信頼してくださいね!』とお客様に伝えるにはどうすれば良いのでしょうか?
もちろん、文章の中で『あなたは私のことを信じて良いのかなと思われているかもしれませんが、
私は信頼に足る人物です。私の言うことを信じてくださいね!』と書くこともできますが、
それでは逆に怪しすぎますよね(笑)。
では、どうすれば良いのかを以下にご紹介します。
『権威性』を活用しよう!
お客様にあなたのことを信頼してもらう方法・・・
それは『権威性』を活用することです。
『権威性を活用する』とは、あなたが第三者から信用を得ていることを示すことです。
第三者からの信用には、
1、あなたの会社・事業所の実績 2、取引先の名前(有名どころとお付き合いがあり、信頼してもらっている) 3、専門家・権威者からの推薦 4、有名人からの推薦 |
などが挙げられ、
これらを通じて『あなたが第三者から信頼されるほど、信頼のできる人物である』と証明することができます。
上記に挙げた第三者の信用の中でも、権威者からの推薦が最も強力です。
なぜなら、人は専門知識を有する権威者から発信される『権威性』に弱いからです。
通販番組などを見ていて、商品のおすすめには必ず大学教授が出てきて、
ずら〜〜っと並んだ文献をバックにインタビューを受けて、
『この商品は大学教授の私もオススメです!』なんて演出されているのは、まさに権威性を活用している例になります。
医療・介護の現場の話をすると、必ずしも大学教授から推薦の声をもらえるとも限りません。
その際は、身内のスタッフや職員を『権威者』として登場してもらうと良いと思います。
分かりやすい例で言えば、『医師』は一般的には権威者であると見なされるので、
職場の医師にコピーライティングの意図を説明した上で、推薦の声をもらうのです。
お客様にからすれば、あなたの同僚であるかどうかは関係なく、『医師は医師』なのです。

また、同僚の持っている肩書も『権威性』として使用できないかを検討してみましょう。
例えば、私の以前に勤務していた法人のリハビリテーション部の部長は、
所属する都道府県の理学療法士協会で副会長をされていました。
つまり、彼の職場での肩書は『リハビリテーション部部長』ですが、
一方では、『〇〇県 理学療法士協会 副会長(業務執行理事)』となります。
こちらの方が権威性があるように感じませんか?
お客様にとって、『これってどんな仕事をしている肩書かわからないけど・・・なんだか凄そう・・・。』
という感覚が権威性を発揮するには丁度いいと思います。
あなたの周りにも、権威性を発揮しそうな肩書を持っている人はいないでしょうか?
肩書がない場合には、国家資格や専門領域の資格を持ってる人に推薦してもらうのも良いかもしれません。
そういった人は探してみれば、意外と見つかるかもしれません!
『あなた』自身が商品になったつもりで!
今すぐに『第三者の信用』や『権威性』を活用できない時には、どうすれば良いのでしょうか?
時間があるならば、『権威性』を活用させてもらいたい相手と時間をかけて信頼関係を築き、
『私の商品・サービスに推薦の声をいただけませんか?』
とお願いするのが良いと思います。
しかし、そこまで時間をかけていられない場合は、 自分自身をブランディング化し、お客様に『この人はなんだか信頼できそう・・・。』と思ってもらう戦略を取りましょう。
あなたのブランディング化:プロフィールの見せかた
戦略その1は、あなたのプロフィールの見せ方を工夫することです!
プロフィールには、
1、名前 2、経歴 3、肩書 4、資格 |
を載せると思いますが、これだけではあなたの魅力や『信頼できる』という感覚は伝わりません。
これらに加えて、
5、自分が大切にしているライフスタイル 6、セールスポイント |
も記載するようにしてください。
一般的なプロフィールに加えて、ライフスタイルやセールスポイントも伝えることで、あなたの人間味が相手に伝わります。
そして、人間味が伝わる方が、お客様から親しみを感じてもらうことが出来き、それが『信頼感』に繋がっていきます。
たとえば、私のプロフィールで言えば通常は・・・
【名前】 【経歴】 【資格】 |
となりますが、これでは私の人柄が通じず、魅力を感じてもらえません。
そこで、ライフスタイルやセールスポイントを織り交ぜて、
読んだ人にどんなイメージをもてもらいたいかを考えながら、プロフィールを書き換えてみます。
書き換えた結果が以下になります。
(プロフィールより抜粋)
<仕事の経歴>
理学療法士として、病院・介護老人保健施設・通所リハビリ・訪問看護・訪問リハビリにて業務を経験。
などの経験を積む。 その後、個人経営の医院に転職し、前職での経験を活かして
に携わっている。 <ライフスタイル>妻、子供2人との4人暮らし LIS Labo Project代表 |
先ほどとくらべて、私の強みや人となりなどが伝わりやすくなっているのではないでしょうか?
そして、こちらのプロフィールの方が私という人間をイメージしてもらいやすく、より信頼してもらいやすくなると思います。
あなたのブランディング化:結局は見た目が一番!?
戦略その2は、プロフィールの写真にこだわるです。
悔しい話なのですが、どれだけ知恵を絞ってプロフィールを作っても、
あなたのプロフィール写真にまさるインパクトを与えることはできません。
結局は、見た目が一番ということです。
どれだけ素敵なプロフィールを作成しても、あなたの写真が商品やサービスのイメージと合っていなかったり、
社会人として非常識な恰好だったりすると、お客様からの信頼を得ることはできません。
そのため、あなたが
『お客様に抱いてもらいたいイメージはどんなものか?』
『お客様にどんな人間だと思ってもらいたいか?』
を考えて、使用する写真を選びましょう。

また、あなたの顔・恰好だけでなく、背景にも気を配りましょう!
カッコいい写真が取れても、背景が公衆便所だとイメージが台無しになります。

最近ではSNSでもプロの写真家に撮ってもらった写真をプロフィールに設定されている方も多いです。
あなたが見ていて『素敵だなぁ』と思う方がおられたら、
『何が素敵な雰囲気を作っているのか?』、『背景はどうなっているのか?』を研究してみてくださいね!
お客様は、だれの言う事を信じるんだろう?
今回はお客様が抱く質問・疑問である『ところで、あなたは何者?』に答える
フレームワークをご紹介しました。
大切なことは、
『お客様はあなたを信頼したがっている』、
『お客様のために信頼できる証を提示する』の2点です。
そのため、お客様の視点に立って、
『誰の言うことなら信じてもらえるんだろう?』、
『どんなプロフィールなら信頼を寄せてもらえるだろう?』と考えながら、
ボディコピーを作成してくださいね!
ここで、あなたを信頼してもらうことに成功すれば、
お客様はますます文章を読むことに引き込まれていくこと間違いなしです!!

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