ビジネススキル 発展編

キャッチコピーの作成:ターゲットの基本スペックを検討する

 

ここからは、キャッチコピーの作り方をご紹介していきたいと思います!
キャッチコピーとは文字通り『お客様の心をつかまえる』ための文章なのですが・・・

『よ〜し!さっそくお客様に振り向いてもらう文章を作るぞ!』と文章を作り始めると失敗してしまいます。

なぜなら、あなたがコピーを書くお客様は、
『どんな人』で、『どんな仕事や生活』をしていて、『自由になるお金』がどれくらいあるのか・・・
等の検討が不十分なために、お客様にピンポイントに突き刺さる文章を作ることが出来ないからです。

『お客様の心に届く』文書を作るためには、
お客様となるターゲットのことを想定し、知らなくてはならないのです!

そこで、今回はキャッチコピーを作り始める前の前提条件として必要な、
『ターゲットの基本スペックについて検討する』フレームワークをご紹介します!

ここでご紹介するフレームワークを用いて、お客様となるターゲット層を考える手法はコピーライティングにとどまらず、
さまざまなマーケティング場面で活用が可能なので、ぜひ習得してくださいね!

ターゲットの基本スペックを『徹底的』に考える

コピーライティングでは、全員の心に突き刺さるコピーよりも、
ある特定の一部の人に強烈に突き刺さるコピーの方が価値があると考えられており、実際に評価されます。

そのため、いきなりコピーを作成するのではなく、
『自分はどんなターゲットに向けてメッセージを発信したいのか』を徹底的に考えてから、ライティングを開始します

以下に、
『ターゲットの絞り込み方(抽出方法』
『ターゲット層を最終決定する』の2つのフレームワークをご紹介します!

ターゲットを絞り込む6つのフィルター(属性)

ターゲットを絞り込みの方法は、フィルター(属性)を使う手法があります。

例えば
『男VS女』、
『学生VS社会人』、
『貯金100万円未満VS貯金100万円以上』
のようにいくつか属性を用意しておいて、それをフィルターとして使うのです。
上記の例であれば、
『女→学生→貯金100万円以上』と順にフィルターを掛けて、その条件に当てはまる人をだんだんと抽出していく感覚です。

一般的に、ターゲットを絞り込む際に用いるフィルター(属性)は6つあります。

1、年齢

2、性別

3、世帯規模

4、所得

5、職業

6、学歴

以上の6つを使って、まずはターゲットの絞り込みを行い、
自分がコピーを書こうとしているターゲットの基本スペックのイメージを膨らませていきます。

ターゲットとなるモデルを1つ抽出できたとしても、そこで満足してはいけません。
モデルは何パターンか用意しましょう

『10代→女性→両親と同居→お小遣い5000円→中学〜高校生→中学・高校在学中』
『50代→女性→夫と社会人の子供と同居→年収1000万以上→会社経営→大学卒』
『30代→男性→単身世帯→年収300万→介護施設で事務職→大学卒』
『40代→男性→妻と2人暮らし→年収450万→会社員→高等学校卒』

このように、それぞれの属性が『モレやダブり』がないように注意しながら、ターゲットのモデルを作ってみましょう!

 

もちろん、ここでご紹介ししているフィルター(属性)は一般的な話の例です。
あなたが介護業界に努めているならば、サービスを受けられる年齢の方は高齢者の方になりますし、
要素として『介護度』、『認知症の有無』、『主疾患は何か』、『主介護者は誰か』などの属性を考慮した方が
より正確にターゲットモデルを考える事が出来ると思います。
なので、あなたが置かれている状況よって、フィルター(属性)は自由に変更が可能です。

しかし、はじめから『〇〇で、××な人にメッセージを送りたい』と考えてから属性を決めると
あなたの都合の良いように属性を決めてしまうリスクがあるため(偏見・バイアスがかかってしまうリスク)、
前述の『モレなく・ダブりなく』が出来るような属性の設定を心がけてください!

ターゲット層を最終決定する

次に、こうして出来上がって来たターゲットのモデルを

・購買力があるのはどのモデルか?

・対象者が多いのはどのモデルか?(実際の母数が大きいモデルは?)

・口コミをしてくれそうなモデルはどれか?

・購買意欲が高いモデルはどれか?

・リピート利用してくれそうなモデルはどれか?

などの、あなたが設定した基準に従って、優先順位を付けていきましょう。(上記はあくまで例です)

例えば、低価格だけど品質の良いニキビ用洗顔料を販売したいとします。
上記に例で挙げたケーススタディモデルなら、

『10代→女性→両親と同居→お小遣い5000円→中学〜高校生→中学・高校在学中』

のモデルが『対象者数』、『購買意欲』、『リピート購入』などの面で他のモデルよりも優っているため、
ターゲット候補としての優先順位が高いと判断できそうです。
※『購買力』、『口コミの起こりやすさ』に関しては未知数です。

これがもし、
『50代→女性→夫と社会人の子供と同居→年収1000万以上→会社経営→大学卒』
のモデルだと、『購買力』の面では他のモデルを圧倒していますが、
本人がそもそも『ニキビ用洗顔料』に興味を持っていない可能性も高く、購入が起こりにくいため、
ターゲット候補としては優先順位が低そうだと判断できます。

 

このように、あなたなりの判断基準をあらかじめ設定しておいて、
どのモデルに対してコピーを書けばいいのかの優先順位をつけてみて、最終的なターゲット層を確定していくのです。

ターゲット層を決めることができたでしょうか?

今回は、キャッチコピーを作成する前提として、
『ターゲットの絞り方』、
『ターゲットモデルに優先順位をつけて、ターゲット層を最終決定する方法』
のフレームワークを用いて、『ターゲットの基本スペック』を検討する方法をご紹介しました。

キャッチコピーに限らず、コピーライティングでは、いきなりコピーを書くのではなく
『事前にどれだけ頭に汗をかいて思考を深めることができたか』が、良い文章を書けるかどうかの分かれ道となります。

はじめのうちは慣れない作業なので、大変なのですが、
あなたに出来る範囲で少しずつ考える作業を進めてみてくださいね!

ちなみに、私は1人でやっていると、すぐに煮詰まってしまうタイプなので、
煮詰まる前に嫁さんに相談したり、同僚に話を聞いてみたりして考えを深めたり、アイデア出しをするようにしています。

なので、あなたも『上手く出来ているか自信がないなぁ…』と感じたら、
一緒に作業をしてくれるパートナーを見つけてみるのもいいかもしれませんね!

一緒に頑張っていきましょう!

 
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