『滑り台効果』を確認しよう!

当サイトでは、他ページにてキャッチコピー、ボディコピー、クロージングコピーの作り方をご紹介してきました。
それぞれのコピーを作成する作業には時間と労力がかかるので、1つずつ作業を行うことが多いと思います。
しかし、大切なのは各コピーそれぞれの完成度が高くても、
お互いに繋がりあって1つの『読み物』として成り立っていなければ意味がないということです。
そこで、今回は各コピーを作成し終わった後に、どのように文章全体の整合性を図っていくかについてご紹介します!
滑り台効果って何?
キャッチ・ボディ・クロージングそれぞれが繋がりあっているかを確認するためのフレームワーク。
それは・・・
『滑り台効果』とは『今読んでいる文章を読むことで、次の文章も読みたくなる』現象のことを言います。
「一回滑り出すとスルスルーと最後まで止まらない!」っていうイメージだと思ってもらって良いでしょう!

コピーライティングの世界では、
『第1文章は何のために存在しているのか?』と聞かれれば
『第2文章を読みたくなってもらうためです』と答えます。
次いで、
『では、第2文章は何のために存在しているか?』と聞かれれば
『第3文章を読みたくなってもらうためです』と答えます。
ちょっと要点が分かりにくくなったかもしれませんが、つまり、
コピーライティングにおいては、『次の文章を読んでもらうことが全て』だということです。
『ふむふむ。続きが気になるぞ』
『ほうほう!それでそれで?続きが気になる!』
を繰り返してもらいながら、文章全体を読んでもらうことでコピーライティングは役割を果たすことが出来るのです。
そのため、コピーライティングでは文章全体を何度も読み返しながら、『滑り台効果』が機能しているのか、
つまり、お客様が続きを読みたくなる文章の繋がりになっているのかを厳密にチェックしていきます。
各パートの要点を確認して見よう!
では、実際にはどのようにして文章の繋がりを確認していくのでしょうか?
方法は簡単です。
キャッチ・ボディ・クロージングの各パートごとに『見出し』や『要約』を作成し、
実際の流れに即して並び替えてみて、流れを確認するのです。
では実際に、私が『ケアマネジャーさん向けのケアプラン作成に関する研修会』の
コピーライティングをする想定で作ったライティング文章の見出しや要約を載せてみます!
あなたも、私になったつもりで、『流れ』を確認して、滑り台効果が発揮できているかを検証してみてくださいね!
【キャッチ】 ”私の想いを分かってくれて、ありがとう。” 【ボディ】 (結果) (実証) (信頼) (安心) また、昨年度は○○市、△△市の介護支援専門員協会様より通年での教育プログラムを採用していただいております。 【クロージング】 |
と、こんな感じで、私が各パートで検討・作成してきたコピーの『見出し』や『要点』をざーっと並べてみました。
実際に読みながら『流れ』を確認してみて、あなたはどんな感想を持たれたでしょうか?
自分で作った文章なので愛着があるのは当然なのですが、
ここはあくまで客観的に『続きを読みたくなる構成になっているか』という視点で『流れ』を吟味しなくてはなりません!
上記に挙げた例を読んでみると、作ってる時は『いい感じじゃん!』と思っていましたが・・・
『”実証→信頼”に行く時に流れが切れているなぁ』と感じたり、
『信頼の部分のインパクトが足りないから、違う表現の方が良いかも・・・』
『”安心→信頼”の流れの方が、読者にとっては説得力があるかも!』
などと様々な気づきや反省が見えてきます。
こうして見えてきたポイントを修正し、また流れを確認して・・・を何度か繰り返すことで、
徐々に『滑り台効果』を発揮しやすい文章構成に磨き上げていくことになります。
あなたのコピーの『滑り台の滑りごごち』はどうですか?
今回は、コピーライティングを行う上で重要なポイントとなる『滑り台効果』についてご紹介しました!
各コピー間の繋がりに問題はないかと確認するまでは、素人でも思いつきますが、そこに・・・
『ふむふむ』
『ほうほう』
『それでそれで』を繰り返し、
『はっ!気づいたら全部読んでしまったではないか!?』

となってもらうために、”滑り台を滑るような”流れがあるかを重視するのはコピーライティング独特の感性だと思います。
ぜひ、この視点をもってあなたが作る文章の構成を見直してみてくださいね!
当サイトでは別ページにて、『滑り台効果』をより効果的にするための小技も紹介しています。
ぜひ、そちらの記事も参考にしていただき、『滑りごごちの良い』文章を作ってくださいね!

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