キャッチコピーのメイクアップとは何か

キャッチコピーをメイクアップ!?

 

『基本的に人は、文章を読まない』というのは、コピーライティングにおける基本的な心得です。
※ちなみ、人は『信じない』&『行動しない』とも言われています。
人が読んで・信じて・購入してくれるまでの道のりは長いんですよねぇ・・・。

しかし、そんな中でも唯一救いはあります。
それは、『文章は読んでくれないけど、”キャッチコピー”くらいなら見てくれることが多いというものです。

キャッチコピーはお客様の興味を惹きつけることが目的なので、
そこでどれだけ文章の離脱率を下げることが出来るかが大切ことになります。

お客様に『ん!?なんだこれは?』と思ってもらうキャッチ内容であることはもちろんですが、

さらに興味・関心を引き付けるために方法があります。

それは、『あなたの書いたキャッチコピーをメイクアップする』するという手法です!

今回は、作成したキャッチコピーをメイクアップして、お客様の興味をさらに惹きつけるフレームワークをご紹介します!
このフレームワークを身につけて、あなたが作ったキャッチコピーをさrに輝かせてあげてくださいね!

人もキャッチも中身だけじゃ物足りない!?

あなたが頭を悩ませて、検討やリサーチを繰り返して作ったキャッチコピーが内容的には素晴らしくても、
お客様の注意を引かなければ、そもそも読んでもらえません。

極論になりますが、
どんなに男らしくて、頼り甲斐があって、仕事ができて、家族を大事にして、貯金もあって・・・
という男性も 見た目が悪ければ、女性は振り向いてくれません。

それよりも、中身はなくても(失礼!)、イケメンの方が男性・女性からも人気を得やすいです。
(私も、どれだけ悔し涙を流したことか・・・)

つまりは、『中身』があるなら、いや『中身』があるからなおのこと、『外見』も整えないと誰も振り向いてくれないのです。

そこで、キャッチコピーの見た目や見栄えを良くすることで、
お客様の注意を惹き付けようという考え方が大切になってきます。

それをキャッチコピーのメイクアップと呼びます。
キャッチコピーをメイクアップするとはどういうことなのかと言うと・・・

それは、『キャッチコピーに視覚効果を施す』ということです!
(『メイクアップ』より、『デコる』の方が分かりやすいかもしれませんね!)

文字だけで構成されるキャッチコピーに視覚効果を施すことで、『パッと目を引く』ものに変身させるのです。

キャッチコピーのメイクアップには

1、簡便性

2、話題性

3、おまけ効果

4、意外なお客様

の4つのメイク道具を用いて行います。
この4つだけ見ても、『ん?何のこと?』と思われるかもしれませんが、
以下に詳細をご紹介するので、読み進めていくうちに
『あっ!こんなキャッチコピー見たことある!』、『これって見過ごしてたけどキャッチコピーのメイクアップだったんだ』
と気付かれると思います!

簡便性でメイクアップ

メイクアップ道具1つ目は、『簡便性』です。
『簡便性』とは、簡単・便利・早い・お客様の手間がかからない…など『お手軽&負担が無い』ことを言います。

ここでは、『楽したい』、『便利で早い方が良い』という人の根源的な要求を利用して、キャッチコピーをメイクアップするのです。

まずは、あなたがコピーを書きたい商品やサービスの『簡便性』を書き出してみましょう。
そして、それをメイクアップ用に短い言葉に書き換えてみます。
例えば…

『早い』→『たった30分で!?』

『簡単』→『1日3ステップだけ!』

『便利』→『セットしたら、後はボタンを押すだけ』

といった感じになります。
そして、それをあなたが作ったキャッチコピーにデコっていきましょう!

 

話題性でメイクアップ

続いてのメイクアップ道具は、『話題性』です!
人は常に新しい情報を求めています。
ゆえにキャッチコピーに『これはあなたが知らない新しい情報ですよ!』と『話題性』をメイクアップすることで、
お客様の関心を惹きつけようとする作戦です。

ここでは、
『売り上げがどんどん伸びて業界内で注目されていること』、
『実際に成果を得ているお客様がいること』
などを用いてキャッチコピーをデコっていきましょう!

実際の例としては…
『売り上げ』→『受講者1000人越え!!』
『お客様の成果』→『98.3%のお客様が効果を実感!』
といった感じになります。

 

おまけ効果でメイクアップ

3つ目のメイクアップ道具は、『おまけ効果』です。
『おまけ効果』とは、商品やサービスを購入することで手に入る効果や変化(=ベネフィット)以外に
副次的に手に入るモノを言います。

例えば、運動することのメインとなるベネフィットを『ダイエットすることが出来る』だとすると、
サブとなるベネフィットは『汗を流すことにデトックス効果がある』とすることができます。

このサブベネフィットをキャッチコピーに添えることで、
お客様に『んん!?こんな効果も期待できるのか!?続きが気になる』と思ってもらうことが出来るようになります。

医療・介護での例を挙げてみれば、
ケアマネジャーさん向けの”ケアプラン作成”の研修会のベネフィットは『効果的なケアプランが作れるようになる』です。
サブベネフィットは『多職種連携の本当の意味がわかった!』、
『月1回のモニタリングで利用者に何を聞き取りすれば良いのか分かった!』にすることができます。

 

サブベネフィットは何でも良いから書けば良いってものではありません。
やはり、お客様の心に引っかかるインパクトがあるベネフィットである必要があります。
そのため『どんなベネフィットにお客様が興味を持つか』を知っておかねばならず、

はやり事前のターゲットの絞り込みや価値観のリサーチが大切になります!

『サブベネフィット・・・そんなの思いつかないよ』とあなたが思ったなら、
もう一度ターゲットについて考える時間を取ってみると良いと思います!

意外なお客様でメイクアップ

最後のメイクアップ道具は、『意外なお客様』です。
『意外なお客様』とは、ターゲット以外のお客様のことです。
ここでは、『メインターゲット以外のお客様にも、この商品やサービスは支持されているんですよ』
と伝えることを目的として、メインのターゲットではない『意外なお客様』をデコレーションします。

例えば、あなたが『医療者向けコミュニケーションの勉強会』に誘われたとします。
なんの事前情報もなければ、
『ええっ!いきなりコミュニケーションの勉強会に行こうって言われてもなぁ・・・』と思ってしまうかもしれません。
それに、その勉強会が本当に参加意義のあるものかどうかが分からないと思います。

でも、事前に
『医療者向けなんだけど、学校の先生とか美容師さんとか来てるんだよ!この前は、占い師の人も参加してたよ!』
と聞いていればどう感じるでしょうか?
そんな風に言われたら『へぇー!色んな人に支持されている勉強会なんだなぁ!』と思われるのではないでしょうか?
(占い師が参加する勉強会って・・・という声もきこえてきそうですが)

『意外なお客様』を効果的に用いれば、
商品やサービス自体が様々な人に支持されているということが、品質を担保する『安心』材料になります。

また、読者に
『へぇー!こんな人もサービスを購入しているんだ。自分にも購入するメリットがあるかもしれないな!』
と関心を持ってもらうことができれば、購入を悩んでいる人や元々関心の無かった人に
文章を読んでもらうきっかけにすることができます。

実際の例として、先ほどのケアマネジャー向け研修会なら、
『介護現場で活躍されている医師や看護師の方も多数参加されています!』
といったメッセージをキャッチコピーにデコレーションしてみましょう!

 

メイクは練習と失敗でうまくなる!?

今回は、キャッチコピーに視覚効果をつけて、お客様の注意をひくためのフレームワークをご紹介しました。

『キャッチコピーのメイクも実際のお化粧も同じです!』、

『失敗することもあるかもしれませんが、その度に上達していきます』、

『少しづつ、キャッチコピーのメイクアップの腕を上げていきましょう!』、

みたいに、キャッチコピーのメイクアップとお化粧との類似点を示しながら、月並みな終わり方もできるのですが・・・

『お前はお化粧したことあるんかい!?』

とツッコまれれば、お化粧なんてしたことがありません。
だから、そんな記事の締め方はできないなぁ・・・なんて考えていると、嫁さんが洗濯物を畳んでいるのが見えました。

ふと嫁さんに
『ねぇ、女の人って初めてお化粧するときは失敗して、恥ずかしい想いをしながら、上達していくものなの?』
と聞いてみたのです。

すると、嫁さんは「ん?、そうやなぁ・・・」と考えた後、こう言いました。

『初めの頃は失敗してるって本人も気づかないんちゃうかな。
そりゃ周りから見たら、今日のメイクは失敗してるなぁって気づくけど。
だから、周りの反応とか見ながら、上達していく感じかな。』

これを聞いて、私は『なるほどー!面白い!』と思いました。
この感覚こそがコピーライティングの感覚に近いからです。

『失敗しながら上手くなる』なんて甘っちょろいものではないのです。
そもそも文章を書いた本人は、『この文章は人の心に届くはずだ!』と思って文章を世の中に送り出しているので、
失敗に気づくことができないのです。

むしろ、世に自分の文章を送り出した後に、得られる『反応』が大事なのです。
返ってきた『反応』を見ながら文章を修正し、さらにその修正に対してどんな『反応』が返ってくるのかを見ていくのです。
それを繰り返して、彫刻家が作品に少しずつ手を加えながら完成度を上げていくように、
あなたも自分の文章を磨き上げていくのです。

キャッチコピーのメイクアップも作って満足ではなく、積極的にいろんな人に見てもらいましょう。
そして、見てもらった人から良い『反応』が返ってくるように試行錯誤を繰り返してみましょう!

プロのコピーライターも『広告に文章を書いて終わり!』といった仕事はしません。
読者が気づくか気づかないかといった細かい部分まで、少しづつ修正しては広告の反応率を確認し、
より完成度の高い文章に近づけているのです。
※逆に言えば、反応率が高い広告に修正を加えることは賢明ではありません。

あなたも、自分の感性・徹底したリサーチ・周囲からの反応などをもとに、
今回ご紹介したフレームワークを活用してお客様が読みたくなるキャッチコピーの視覚効果を作ってみてくださいね!

 
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