僕らがモラルに訴えかけて問題を解決できる生き物なら、一番最初に戦争が無くなっている。
※このページは、【2018年3月28日】に西野亮廣さんのオンラインサロン(西野亮廣エンタメ研究所)内にて、
西野亮廣さんが投稿・発言された内容を一部修正図解を加えたものです。
写真はリクルートマーケティングパートナーズ代表の山口さんと、
鬼売れっ子編集者のコルク佐渡島さんと急遽結成した『ダイエット部』のワンシーン。
今回の旅は食べて呑む機会が本当に多いので、食事前に小一時間ジョギングすることを鉄の掟とした『ダイエット部』
目標は「1キロ痩せて帰国するぞ」
藤原和博先生にしてもそう。
今回の旅の同行者は皆、超忙しい人ばかり。
一年前から、どうにかこうにかスケジュールを調整して、ラオスに来た。
たとえば佐渡島さんの4~5日をまとめて貰えることなんて、東京にいたら無理なので、
移動中はスマホの電源を切って、皆でひたすらお喋り(『議論』とよんだ方が近いかも)。
漫画村の対策ってどうなっていくの??
そんな中で、「『漫画村』について、どんな対策を考えてるんですか?」と漫画編集者の佐渡島さんに質問したところ、
「スマホネイティブ世代からすると、情報コンテンツはゼロ円が常識なので、対策に時間とお金をかけるだけ無駄ですね。つまり、対策に時間を割けば割くほど疲弊していくと思います」
さすがの佐渡島さん。
話は続きます。
「コルクは漫画がゼロ円で読まれる未来が来ることを前提で設計しているので、
『漫画村』に関しては、締め切りが少し早まった程度です」
実に気持ちが良い。
まったくもって同感で、情報コンテンツがゼロ円になる未来は、とっくの昔に始まっていて、回避できる類いのものではないので、
情報コンテンツはゼロ円ベースで計画を立てた方がいい。
漫画村は、作者に配慮のない利用者のモラルが問題なんじゃないの??
一番最悪なのは、利用者のモラルに訴えかけること。
「作者が食っていけなくなるので、お金を払ってください!」
と言いたくなる気持ちは分かるが、それでは問題解決にならない。
僕らがモラルに訴えかけて問題を解決できる生き物なら、一番最初に戦争が無くなっている。
しかもだ。
「作者が食えなくなるから、読む時にお金を払って」というモラルは、
旧時代のモラルであり、現代のモラルではない。
ここがポイントだ。
「都道府県をまたぐ時に、お金を払ってください。じゃないと関所で生活している人が食っていけなくなります!」
と言っているようなもの。
もっと良い喩えを募集しています。
※昔は有料だったが、現代は無料になったもの。
※西野亮廣さんのオンラインサロン(西野亮廣エンタメ研究所)への入会はこちらから!
僕らがモラルに訴えかけて問題を解決できる生き物なら、一番最初に戦争が無くなっている。 関連ページ
- 次の時代の才能は、芸能事務所に入ることを選ばない
- give&takeはコスパが悪い
- 目の前にいる人を喜ばせた方が、今の時代は、よっぽどコスパがいい
- きっと10年後には、もう僕は古くなっている。
- 答えは「最後まで見えない方に賭ける」の1択。
- 見返りを求めずに与えた方がコスパがいいよね
- 『信用度』は“魂”で、物質でもないし、泥棒にもハッカーにも盗むことができない。
- 誤解は背負って、その都度、何百回も何千回も説明をして、やっぱり困っている人を助けたい
- それら全ては“試食コーナー”
- 素人の内輪ノリが見えた瞬間に、お客さんは確実に離れる。
- メリットのない可能性は考えるだけ時間の無駄。
- 「やりません」と言える環境を作っておくことは、とっても大切だ。
- エンターテイメントは「気配り」だ。
- 個人で責任がとれない挑戦は「挑戦」とは呼ばない。
- フリーペーパー化していく未来を受け止める
- 西野亮廣のさんが絵本展で残念に思ったポイントって何??
- 「デザイン」は、ビジュアルだけじゃなくて、人の心理や、人の動きまで見越して、先回りしなくちゃいけない。
- コンテンツが無料になる未来を受け入れて、その上で生きていく方法を探った方がいい
- 「虚像」が崩れたのに、まだ「虚像」をやろうとしている
- 出版の未来は、インテリア需要
- たぶん、僕は、ラオスに学校を建てることになると思う。
- 今の時間割りで生きていると、極端に面白いモノなんて生めない
- 聞き出したくなるほど面白い活動をしているタレントなんて、ほとんどいない。
- 善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり
- これからの時代を生きる人は、これまで数値化されなかった価値を無視しちゃダメ
- 自分が世界で一番最初に思いつく」なんて、ありえない。
- 主役を観に来させるのではなく、そこに参加する人達を主役化する
- イベントの準備をせっかく頑張ったのに、信用を失うことはするな!
- 僕らはまず『報酬』と『給料』を分けて考えた方がいい。