「今の自分に許されている時間がいかほどのものなのか?」は常に念頭に置いておいた方がいい。
※このページは、【2018年4月14日】に西野亮廣さんのオンラインサロン(西野亮廣エンタメ研究所)内にて、
西野亮廣さんが投稿・発言された内容を一部修正し図解を加えたものです。
プレゼンの成功と失敗を分けるものって何なの??
昨日は旭川での講演会終了後に、映画『えんとつ町のプペル』の宣伝会議(という名の飲み会)。
会の最後に、普段、太鼓を叩いている男性(ドラマー?)が「太鼓をアピールしたいっす」と手を挙げられて、
男性が持参した30個の太鼓を皆で一斉に叩く流れになった。
男性が音頭をとり、大勢で太鼓を叩くわけだが、そんな経験をしたことがないので、僕も皆さんも大興奮。
また男性の音頭のとり方(皆の乗せ方)の上手いこと、上手いこと。
皆で太鼓をポンポコやって、とても楽しかった。
問題はここから。
男性の音頭は
「次はこんな感じで…」、
「その次はあんな感じで…」と、まるで終わる気配がない。
3分経って、5分経って、8分経って…ついには、「まだ、やるの?」という声が各地で漏れ始める。
結果、太鼓叩きの男性は、お客さんから「僕らの貴重な時間(会話)を奪ったヤツ」という烙印が押されて、
パフォーマンス終了後に男性の元に人が集まるようなことはなかった。
中には機嫌が悪くなるお客さんもいた。
これって、メチャクチャ勿体ないと思うんです。
2分で終わらせていれば、男性はヒーローで、皆も太鼓に興味を持っていたのに、長くやったばかりに、それがストレスに変わった。
つまり、パフォーマンスのクオリティーは申し分なくて、誤ったのは“パフォーマンス時間”。
もっと具体的に言うと、男性は「自分に許されている時間」を読み誤った。
たった、そんなことで、太鼓の普及にブレーキをかけてしまったわけだ。
企画をプレゼンする時も同様、
「今の自分に許されている時間がいかほどのものなのか?」は常に念頭に置いておいた方がいい。
プレゼン失敗の原因の、ほとんどがこれだ。
頑張ろう。
(くれぐれも)
太鼓のパフォーマンス自体は本当に楽しかったです。
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