聴覚優位とは何か

あなたの優位感覚は何か?:聴覚優位

 

 

人が情報を知覚する際に、
人それぞれに得意とする感覚があります。

 

その得意とする感覚を『優位感覚』と呼びます。

 

優位感覚には、

 

視覚情報の処理を得意とする『視覚優位』
聴覚情報の処理を得意とする『聴覚優位』
身体感覚情報の処理を得意とする『身体感覚優位』

 

の3種類があります。

 

今回は、その中でも『聴覚優位』について説明します。

 

 

よく観察すると、私の周りでは、聴覚優位なタイプな人が多いと感じます。
私自身は視覚優位なタイプなので、
聴覚優位な人の独特な感じ方・表現の仕方は、
いつも「(自分とは違った感じ方・表現をするので)面白いなぁ」と感じます。

 

 

聴覚優位な人が得意とする表現方法は何でしょうか?
聴覚優位な人には、どんな伝え方をすれば伝わりやすいのでしょうか?
あなたの身近な人で、聴覚優位な人はいるでしょうか?

 

そういったことを考えながら、読んで頂けると知識の習得もグッと早まるでしょう!

 

 

聴覚優位な人の特徴

聴覚優位な人の特徴を説明します。
 
 
聴覚優位な人は、
『音・言葉・人の話』に敏感に反応します。
 
つまり、耳から入ってくる情報に対して感受性が高いと言えます。
 
そのため、情報を伝える際にも、聴覚情報に関連した言葉や
擬音語を頻繁に使うという特徴があります。
 
 
また、聴覚情報を扱うのが得意なので、
『人の話を聞いて学習する』ことに長けています
 
私の理学療法士の後輩に、

『私は本を読んでも、全然頭に入らないんですよ。
だから現場で、先輩や医師の話を一生懸命聞いて、それを身に付けるようにしています』
と言っている女性がいました。
 
彼女は聴覚優位なタイプなのですが、
彼女は活字情報を処理(=視覚情報処理)が苦手であることを自覚し、
あえて、人の話を聞いて学ぶ(=聴覚情報処理)に切り替えて
学びを加速しており、本人は無意識にやっていたのですが、
うまく自分の優位感覚に合わせた学習を行っているなと感心しました。
 
 
その他にも聴覚優位な人は、
「〜〜先生がこういってたんだけど、〇〇なんだって」
「私が聞いた所によると、〇〇なんだって」
といように、自分の話の権威付けを人の発言に依存する傾向もあります。
 

このことから、私の周りの聴覚優位な人を観察していると、
研修会に参加する・飲み会に参加するなどの場面を利用し、
様々な人との交流・会話を通じて学びを深めることが多いように感じます。
 
聴覚優位な人にとっては、
人との交流や会話によって、いかに聴覚情報を吸収するかが
学びを深めていくキーになっているのです。
 
 
その他に、聴覚優位な人は
人の話を聞きながら、論理を組立てて理解を進めていくのが得意なため、
ロジカルに物事を判断することが得意であるという特徴もあります。
 
 
聴覚優位な人がよく用いる表現として

<聴覚的な表現を好んで用いる>
・聞く、言う、話す、説明する

 

・〇〇と言われている

 

・擬音語を好む(『ザーザー』、『シーン』、『シュワー』etc...)

 

・音の大小を示す言葉を好む(『うるさい』、『しずか』etc...)

 

などの言葉を使うことが多いです。
 
また、音やリズムなどの聴覚情報を大切にしていることもあって、
メリハリのある話し方をしたり、良く響く声の持ち主であったりします。
話し方にリズムを持たせるために、呼吸はゆとりがあり深いのも特徴です。
 

 

聴覚優位な人と話すときは

観察を通して、相手のの人が聴覚優位であることが分かったら、
聴覚優位な人の特徴を生かしたコミュニケーションを心がけましょう。
 
まずは、聴覚情報でもある
あなたの声の調子・リズム・抑揚などを相手の人に合わせましょう
 
そうすることで、相手の人にとって心地よく感じてもらうことが出来ますし、
その人の特徴に波長を合わせることで、
「この人は自分と同じタイプの人だなぁ」と感じてもらうことも出来るからです。
 

また、聴覚優位な人はロジカルに物事を処理・表現することが得意なので、

話を伝える際には、論理立てて話をすると理解してもらえやすくなります また、その際に数字やデータなどを示しながら伝えることも良いでしょう。

 

 

指導や教育を行う際には、出来る限り対面で時間を取るようにします。 「この本を読んでみて!参考になるから!」で済むような場面でも あえて、あなたの口から語るのです。   そうすることで、相手の人は情報を聴覚情報として処理できるので 理解がしやすくなります。      

また、聴覚優位な人は、人との会話を通じて
学んだり感銘を受けたりするので、
そういった機会をセッティングしてあげることも効果があります
 
たとえば、
 
相手にとって学びが深められる話をしてくれるような人を紹介する
相手が気づきを得られるであろう研修会・セミナーに出席させる
 
などがこれに当たります。
 
私の経験では、こういったことを通じて聴覚優位な人の
学びや気づきを深めるお手伝いが出来ると感じています。
 
 
間違ってはいけないのは、あなたが視覚優位な人だとして、

「図解すれば、だれだって理解しやすいはずだ!」
と決めつけて、それ聴覚優位な人に押し付けることです。
 
 
かならず、その人の優位感覚を観察し、
それに即してコミュニケーション方法を柔軟に変えていくことが必要です。
 
 
今回は、聴覚優位なタイプについて説明しました。
私は、視覚優位なので、まずは自分自身で視覚化しないと
学びや気づきを得ることができません。
 
そのため聴覚タイプの人が
人との交流を通じてどんどん学び、人間性を磨いているのをみると
「すごいなぁ・・・」と感心させられます。
 

 
あなたの周りに聴覚優位な人はいるでしょうか?
 
聴覚周囲な人と接する際に、ここで紹介した知識を活用してもらえれば
よりコミュニケーションがスムーズになると思いますよ!
 
頭の理解を実際の経験に変えて習得できるように、どんどんチャレンジしてくださいね!
 
 

Sponsored Link
Sponsored Link


HOME フレームワークって何? フレームワークを学ぶ意義は? 当サイト活用3つの戦略 プロフィール お問合せ