ミラーリングとは何か

ペーシング(波長合わせ):ミラーリング

効果的なコミュニケーションを成立されるためには、
信頼関係を築くことが欠かせません。

そして、信頼関係を作っていくには、相手の人に

「この人と私は同じだな」
「この人には親近感を覚えるなぁ」

と感じてもらわなくてはなりません。

この親近感を覚えてもらうためのテクニックをペーシング(波長合わせ)と言います。
ペーシングにも、様々なテクニックがありますが、
今回は、非言語情報に対するペーシングを紹介します。

非言語情報へのペーシング:ミラーリング

コミュニケーションの世界に関わらず、
話す内容よりも、見た目などの非言語情報が大切だよ
というのは、あなたも聞いたことがある有名な話だと思います。

実際に、人が他人の印象を決定する際に、何を参考にしているかを調べた研究によると・・・
外見やボディランゲージが全体の65%を占めているということが分かっています。

 

話をペーシング技術に戻すと、
ペーシングとは相手に波長を合わせていくことで、
どんどん同調していき、親近感を抱いてもらうテクニックです。

先ほどの研究でもわかっている通り、
非言語情報が相手から受け取る情報の約7割を占めているわけですから、
相手の非言語情報に対してペーシング(波長合わせ)を行えば、
より効果的に同調していけるということがわかります

では、具体的に相手の何にペーシング(波長合わせ)していけばいいのでしょうか?
以下に紹介しましょう。

・表情、姿勢、視線、ジェスチャー、身体のゆれ、目の動き、まばたき、

・声のトーン、話すスピード・リズム・抑揚、

・呼吸のパターン・リズム、言葉の使い方の癖、よく使う言葉

・表情姿勢、手足のジェスチャー

・感じ方のクセ(視覚情報を大切にする?聴覚情報を大切にする?身体で感じたことを大切にする?)  etc....

実は、これは相手を観察するポイントと同じです。
上記に挙げたポイントを観察しながら、ペーシング(波長合わせ)も行うのです。

具体的にペーシングとは何をするかと言うと、
観察し把握した相手の身体の特徴・使い方のクセを
『モノマネ』するのです。

あたかも、相手にとっての『鏡(ミラー)』になって、その姿を映し返してあげるように

相手の身体の特徴・使い方のクセに対してモノマネをしていると、
相手の人は無意識に、
「この人は自分と同じだなぁ」と感じるようになります。
実際に、身体の使い方を同じにしているのですから、そう感じるのは当たり前ともいえます。

 

ミラーリングが成功してきたサインとしては、以下のポイントが挙げられます。

@だんだんと、無意識の時も相手と自分の行動が同じになってきた
(例)自分が水を飲むと、相手も水を飲む
これは、相手の方と同調が出来たために、自分の行動に相手がつられてしまうため起こります。

Aだんだんと、自分が相手に対して好感を覚えるようになってくる
これは、相手の方と同調が出来たために、ペーシングの効果が自分に現れたために起こります。

Bだんだんと、生理的なパターンが似てくる
(例)呼吸リズムが同じになっている、似たような姿勢になっている
これも、相手の方と同調が出来たために、心理的な特徴が同じになるために起こります。
実際に、仲良く話している人達を観察してみると、同じ呼吸リズムになっているのが分かります。

こういったペーシングの効果が自分に現れてきたら、
「よしよし上手くいっている!」と思ってください!

ミラーリングする際の注意点

ミラーリングをやり始めて、多くの人が経験する失敗があります。

それは、『相手のすべてを完璧にミラーリングしよう』と考えてしてしまうことです。

相手の人が発している非言語情報は量が多いですし、すべてを完璧に把握することが
そもそも難しいです。

また、相手の一挙手一投足を真似していては、
相手が「モノマネをされている!?」と気づいてしまいます。

さらに言えば、ミラーリングのテクニックは最近では有名になっているので、
「この人私のミラーリングして、ペーシングしているんだわ!!」
と感づかれてしまったら、
親近感どころか、嫌悪感を抱かれてしまうので、注意が必要です。

こういった状況を踏まえて、最近では
微細な動きや特徴に対してミラーリングすることが勧められています
先ほど挙げたミラーリングする項目は、相手に気づかれにくい
微細な身体の動きなので、ミラーリングの効果もパワフルになります。

また、ミラーリングの心構えとしては、
「相手のモノマネをしよう!」というよりは、
「相手の非言語情報をフィードバックしてあげよう」くらいの方がいいです。

私もミラーリングをする際には、
あなたは、こんな風に顔の筋肉、目の動き、ジェスチャー、言葉、を使っていますよ
と自分の身体を使ってフィードバックするつもりで行っています。

今回は、ペーシングのテクニックであるミラーリングを紹介しました。
先ほども述べましたが、最近では微細な動きのミラーリングであるほど強力であると
考えられています。

そのため、相手が発している微細な動きを見逃さないように、観察することが大切です。
『観察し、観察した内容を自分の身体を使って表現し相手にフィードバックする。』
この積み重ねがペーシングになり、相手と同調を進めていくことが出来ます。

始めは慣れないミラーリングですが、やるほどにコツがつかめていきますので
出来る範囲から始めてみてくださいね!

 
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